第327話
ノーネームの俺は盗賊紛いなことをしている食堂のおばちゃんになぜこのようなことをしていたのかを聞いた。
おばちゃんは貴族になりたくて皇族家から援助があると知り旦那に近づき、後に援助を受け取らないと言った旦那を財産相続のため殺害。
おばちゃんの旦那は幼馴染の皇族の姫からみて兄様になる。
「貴族になりたい…か。
なぜそこまで肥満を嫌う?」
「肥満が嫌いと言うわけではないさね…。旦那も別に嫌いでは無かったさね…。ただ肥満は差別される対象!
わたしはそうなりたくなかったさね!
だから貴族になり差別する側になりたかったさね!わたしの親は肥満だからわたしまでも差別されていたさね!!」
「そういう扱いを自身が受けたくないがためにチカラを欲する…か。娘や息子を加担させたのは?」
「も、もちろんわたしが貴族になるための道具さね!!だから協力してもらってたさね!
もちろん今までの経緯は全て小さいときから話してあるさね!」
娘や息子は了承済で加担していたのか…
だが…
「道具か…まるで宗教2世、子は親が選べないとはまさにこのことだな。」
了承させるにしても、小さいときからなら洗脳になる気がする…
子供は大人の保護がなければ生きてはいけない。
幼少から自分の意見を突き通すなど無理だろうに。
「う、うるさいさね!お前にわたしのなにがわかるさね!!」
と怒り出すおばちゃん。
俺は威圧のためほんの少し漆黒オーラを出しているが、まさかそれに抗ってきた。
それほどの執念か…
「別にお前の行動を否定はしてない。
だが…違うやり方があったのではないか?」
自身が今後ずっと差別されないために、差別する側になる、か…。
そのために貴族になりたいという凄まじい執念…
昔俺が本当のクソ雑魚でダンジョン探索者になりたかったみたいな思いだろうか…
「なんのチカラも無い肥満な親を持つ平民のわたしが皇族家に取り入って何が悪いさね!!わたしは女の武器を使ったまでさね!自分の出来ることを精一杯やっただけさね!他に方法があるなら教えろさね!!綺麗事を言うな!!!」
すごい剣幕になるおばちゃん
「そうだな…。お前は別に悪くない。なにかに抗うにはチカラがいる。お前は自身が差別されないように出来ることをしただけ。それが他者から奪うことだと理解した…」
「さ!ちゃんと全て白状したから見逃すさね!!」
「ああ。我に強盗を働いた分は正直に話したことで許そうではないか!だが!!皇族を殺した罪は贖ってもらう!!
たしか極刑だったよな?」
「あ、あんた…だ、騙したさね…
それにわたしはあんたに強盗とかしてないさね!!」
おばちゃんが恐怖に染まり焦りはじめる。
あ、今はノーネームだからブタオってわかってないんやな。
「いや、我は殺さないというルールもきちんと守ろうとも。我はな!それに今まで強盗してきて、他者から奪い続けてきたのであろう!次は自分の番というだけだ!盗られるのは物ではなくお前の命だがな。…一番隊組長!初仕事だ。思ったより早かったな。」
「はっ!お任せください!!ノーネーム様!」
と俺の横に即座にひざまずく一番隊組長
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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