第326話
ノーネームの俺は盗賊紛いなことをしている食堂のおばちゃんとその娘をスキル覇王気で強制的に目覚めさせた。
娘は幼馴染の皇族の姫からみたら姪になる。
甥のほうは漆黒の炎雷竜神九頭竜突きで食い破り殺した。
「あ、あれ…ブタっちは?あ、あれ?あんたは…?」
「わたしの魔導具はどこさね?…息子は?」
ブタオの俺が甥を殺す前に気絶していたのか?
「我は絶望を知る者、そして魔女の因子を宿す者。
ノーネーム!!
お前の息子は我が殺した!
ただ今からする問に嘘偽りなく話せばお前らを我は殺さない。我は!だがな…」
と軽く漆黒のオーラを出し威圧しておく。
俺はいまから聞きたいことがあるからだ。
威圧しておけば嘘もつけんだろ。多分…知らんけど
「「は、はひっ!!」」
と恐慌状態になる2人。
「おばちゃんよ…お前らの手際の良さといい、強盗行為ははじめてでは無かろう?。」
「そ、そうさね…。」
汗を大量にかくおばちゃん。
だが殺されないとわかったからか安堵な表情を浮かべてる2人。
「なぜだ?なぜその様なことをしていた?」
「あ、あんたにはわからないさね…。皇族家本家ではわたし達は爪弾き者さね…」
「それは皇族の姫や、侍女の指示か?」
「ち、違うさね…分家からの嫌がらせさね…。
平民のわたし達が当主に匿われているのが気に食わないさね…当主亡き今は余計にさね…」
「うむ…それと魔導具に何の関係がある?」
「強力な魔導具を持ったり売りしてチカラと財を蓄え…わたし達も反肥満運動に入れてもらうさね。貴族となって!魔術師協会に入るのが目的さね!」
え?それおばちゃんの旦那を殺した貴族だよな?反肥満運動をしてたのはどこぞの貴族って言ってし…
なぜ旦那を殺した側に?
おばちゃんの旦那とは幼馴染の兄様にあたり、魔術師協会とは世界最強の魔術師がいる組合のこと。ヨーロッパ魔術師協会だっけか?まあ一筋縄では入会出来ないエリート中のエリート。世界ランカーの魔術師がたくさんいるみたい。知らんけど
「なぜだ?なぜお前が、反肥満運動をする側になろうとする?お前は肥満の旦那を愛していなかったのか?」
「ふん!!最初から皇族家のおこぼれにあやかるのが目的さね。わたしは児童養護施設の職員だったから、旦那が当主の支援を受けていたのを知って近づいたさね!まあ…旦那は嫌いでは、なかったさね…だけど…旦那は当主の支援を知り、自立するから支援はもう入らないと言ったから、わたしが殺したさね!旦那の財産を相続するために!!」
まじかよ…
おばちゃんが殺したんかよ…
醜い…
醜くすぎるな…
「そうか…それで次は当主がお前ら家族を保護すると言ったから財産目当てで皇族本家に来たんだな?」
「そ、そうさね…わたしは貴族に、貴族になりたいんさね!!」
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