第317話
俺は皇族家探索者部隊の隊宿舎、食堂のおばちゃんの旦那が反肥満運動をしている貴族に殺されたと聞いた。
おばちゃんの旦那は幼馴染の皇族の姫からみて兄様になる。
ただ産まれてすぐ、肥満だからか皇族家より絶縁されている。
俺も肥満だからすぐに捨てられたしな…
肥満とは魔力が無く、役立たず穀潰しの負の象徴。
世界のガンともされており、そういう扱いを幼少の頃からされるからか基本的に人格が歪む…。
さらには反肥満運動か…
人は人を差別、虐げないと気が済まないのだろう。
本当に醜いな…
「いい旦那だったさね…。人の怨みを買うような人じゃなかったさね…
イジメられても前向きで優しくて…
けど殺されたさね。
当然、前当主様もこのことはすぐ知られて私達親子を皇族本家に匿って下さったさね。
そして皇族家前当主様が第一子、旦那が亡くなってから皇族家にいた事を認知して下さったのさね」
「そうでしたか…俺個人としても前当主様は素晴らしい方だと思っています」
父親がいたら…こういう人がいいなと思ったほどだ。
幼馴染の兄様は亡くなってからやっと認知されたんだな。
当主様も辛かったんだろうな…
継承権をもつ者が肥満と世間にバレないように、絶縁し、島流し。
それから殺害されたと知りせめてもの認知と、残された家族の保護か…。
ここで、兄様の存在がはじめて公になったんだな。
ただ肥満という事実は隠されまま…
だから幼馴染は兄様の存在は知っているが、顔すら知らない、か…。
俺と一緒でデブなのも知らないのだろうか…
「とまあ…ついつい話しすぎたさね…
あんたが元旦那みたいにブ男だからかねえ…。
秘密にしといておくれさね。」
ブ男いうな!www
「は、はい!わかりました…。姫様はこのことは知ってるんですか?」
「もちろん秘密さね!ただ姫さんは兄がいた事、兄がもう亡くなっていたこと。
わたしが兄の妻で姪と甥がいることだけ知ってるさね。
あとは日本政府から箝口令がしかれてるさね。」
え?ならおばちゃん俺に全部話したのバレたら処罰されんじゃん!
「わ、わかりました!秘密にしておきます!!」
「そうしてくれさね、こんなおばちゃんの話聞いてくれてありがとさね…」
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