第315話
俺は侍女をおんぶし、幼馴染の皇族の姫を迎えにいく。
幼馴染は未だ訓練場で、炎雷竜神の具現化の余波に当てられ頭をかかえ蹲ったままだった。
いきなり至近距離で声を掛けたらビックリさせるだろうから、少し離れたとこから
「さ!姫様!帰ろうか!」
と、幼馴染に声をかける。
幼馴染はこちらを向き
「ぶ、ブタオさん…わ、わたし…恥ずかしいんだけど…その…立てなくて…」
あらら…なんかごめん。
「あちゃ〜!近くに担架かなにかあったっけ?」
さすがに次期当主には触れられないしな…。
世間体的にも、男女としても…。
まあ侍女とは自称姉弟だから許されるはず…
多分…
知らんけど。
幼馴染には勇者先輩という、立派な貴族の婚約者がいるからね!進んで怨みは買いたくないし…
「ぶ、ブタオさんさえ良かったら、その大きな背中でおんぶしてくれないかしら?侍女とわたし2人いても余裕でしょ?」
「…まあ…姫様が嫌じゃなきゃ…」
え?大丈夫なん?雇い主でもあるから、強くは拒否出来ないし…
まあ、勇者先輩がこの場にいなければいいのか?
と、俺の首に手を巻き付けていた侍女の位置を優しく丁寧にずらし片手で支えなおす。
そして幼馴染に背中を向け俺は屈んだ。
俺は幼馴染と侍女2人を片手ずつで支えおんぶし、皇族本家へと帰宅。
幼馴染も侍女と同じくすぐ寝息をたてた。
人の苦労も知らずに…
呑気なもんだ。
だが…
お疲れ様2人共。
と皇族本家へ到着した。
すると…
「あらあら、義妹が⋯いえ姫さんが迷惑かけたさね。」
と、食堂のおばちゃんがかけつけた。
「いえいえ。て、え!?姫様が義妹になるんですか?」
「あらやだ。そうよ!亡き旦那の妹だからさね。」
と、おばちゃんは他のお手伝いさんを呼び幼馴染と侍女を自室へ運んだ。
俺は一息つきたくて食堂でコーヒーを飲んでいる。
もちろんブラックだ!
苦いがカッコつけたいからな!
となると⋯
皇族本家の家族構成は当主様、奥方様、兄様、幼馴染の姫様。
幼馴染に兄がいたのは初耳だ…。
しかも亡くなっているとは…
ならその幼馴染から見て兄様の奥さんが食堂のおばちゃんで義姉か…。
で食堂のおばちゃんの娘、息子が、幼馴染からみて姪、甥になるのか。
姪と甥は1学年下なだけだから…兄様と幼馴染はかなり歳が離れていたんだな…。
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