第312話
ノーネームの俺は共通の敵であるからして、幼馴染の皇族の姫と、一番隊組長に協力して俺を討ってみたら?と伝えた。
だが…
「ムカつくね!君!油断とはいい度胸じゃん!!
それに僕1人で充分だよ!そして後悔しなよ!奥義!!牙狼突零式!!!!」
一番隊組長は先ほど侍女に見せた奥義を刀の菊一文字則宗で零距離から俺に刺突を放ってきた…
地面が爆ぜ
「グルアアアアアァァァァァ!!!!」
それは狼が具現化して俺を食い破ろうとする零距離射程からの刺突…
面白い技だ…牙狼もカッコいい!!
ダンジョン90階層では俺には見せなかった技だよな…
ダンジョンでは剣術の戦いだった。これは、相手を確実に殺すためだけの暴力かな?
剣術もへったくれもない…
ならもういいや。
「油断?これは余裕というものだとも分からないのか?英霊は力量差もわからないとは笑止!!!
1人で突っ込んで来るだけとは誠に愚か成。
出直して来い!!」
俺は片手で具現化した牙狼を難なく受け止める。
俺の忠告も聞かないし…
まあ敵からの助言は聞きたくないか…
実力差も理解出来ず策も無い、プライドか分からないが協力もしないとは…愚か。
「なっ??!!」
まさか受け止められるとは思っていなかったのか驚愕する一番隊組長
俺はそのまま片手を軽く振り払う。
ドンッッッ!!!!
すると凄まじい衝撃波がおき、一番隊組長はギルドの訓練場の壁を突き破り吹っ飛んでいった…
「い、嫌ヤアァァァァァーー!一番隊組長様っっ!!!!」
悲痛な叫びを上げ、一番隊組長の後を追う伯爵令嬢金髪ドリル。
あ、お前もいたんだったな。
このくだらん模擬戦の元凶か…。
「あ、やべ。やりすぎたかも…まあ死んではいまい。」
次は幼馴染か…
魔力を溜め大魔術がくると思ったが…
震えていた
ただ震えていただけだった。
俺に恐怖したか…
前回当主を殺したと偽ったときの戦いみたいにはならないか…
俺はカシャンカシャンカシャンカシャン…
と鎧の足音をたて近づいた。
幼馴染はとうとう立てなくなり頭をかかえ震えながら蹲った。
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