第309話
俺は今ギルドの模擬戦する訓練場の観客席にいる。
すると一番隊組長が奥義を出すといって零距離からの刺突を侍女へ放った。
……
あの刺突は…見覚えがある。
俺がダンジョン90階層の英霊と戦ったときは…
たしか英霊は、平刺突(左片手一本突き)の構え。
腰を落とし、刀を握った手を引き、もう片方の手は刀の鋒(切っ先)に合わせていた。
それの零距離射程版だな…あれは。
間違いない!!!
俺は思わぬ再会に口角があがる。
また相見えようとは…
とんだ縁だ!!!
侍女は一番隊組長の奥義、刺突零式により吹き飛ばされる。
その一直線上には幼馴染の皇族の姫がいた。
うん、計算されてるね。
これで幼馴染の大魔術は間に合わない…か。
模擬戦は皇族家チームの負け確定だが、あいにく介入するって約束だしそろそろ頃合いか。
弁当も食い終わったし食後の運動といきますか!
「スキル認識阻害レベルMAX極⋯」
と、大歓声の中⋯小声で呟き周りから俺は認識されなくなる。
そしてスキル漆黒顕現を使い、漆黒騎士となる。
「さあ!遊びにいこうか!起きろ!不可視の手!」
背中から女性の手と思わしき不可視の手がノーネームの俺より生える。
今は格好つけたいから敢えて可視化している。
俺は素早く訓練場に飛んでいき豪快に着地、そして吹き飛ばされた侍女を優しく抱きとめた。
もし最悪危なくなったら…俺が助けるから!
と、ブタオでの俺が侍女に言ったからね。
約束は守る!!
「ブ…タ…オ?」
侍女は小声でなにか言い気を失った。
「我は絶望を知る者、そして魔女の因子を宿す者。
ノーネーム!!」
俺は観客席にも聞こえるよう敢えて大声で言う。
幼馴染からしたら父親の仇にもなるし、乱入するなら悪役一択だろう(笑)
さあ!!こんなくだらんことを仕出かしたお前らに絶望を味あわせてやる!!
そして足掻き足掻き足掻き、足掻きぬいてみせよ!
俺がSランクダンジョンでそうしたように!
と、観客席がどよめき審判が俺を止めにきた。
まあ当たり前か…
「動くな!!!!お前に用はない…」
俺はスキル覇王気で審判の動きを止めた。
「なっ?!!う、動けない…」
用があるのはお前じゃない。
すると…
一番隊組長から凄まじい殺気が…
殺意が俺にひしひしと伝わる。
それが心地良い…
では、そんなお前には褒美として絶望をくれてやろう。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
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