第303話
今侍女に手を引かれギルドへと向かう俺。
学園は公欠扱いになるのかな?
先生から欠席扱いで嫌がらせの退学もあり得るか?
まあそれならそれでもいいや…。
皇族家探索者部隊の一員になってから最近は学園に未練もあまり無いし。
と思っていたら、侍女の顔はだんだん青ざめ手汗もひどい…。
いつもみたいにからかってこないから、なにかあったんだろうとは察しがつく。
正直俺はこういうとき、どこまで踏み込んだらいいかは分からない…
だから沈黙に徹する。
下手に関わって厄介事に巻き込まれたくない…とも思わなくもないが、さすがに見知った人で不快に思わない人くらいはなにかチカラになってあげたい。
俺には権力もお金もない…
ただブタオでの俺はクソ雑魚ムーブ中だから…そんな俺に一体なんの需要があるやら…。
そんな俺になにか頼まれることがそもそもあるのだろうか…。
さすがに命の危機とかであれば、不可視の手で介入させたりノーネームで出撃するけど。
本当の緊急時ならブタオのままでもチカラを振るうつもりだけど…。
そんな事を考えながら無言のままギルドの広い控え室へ入る。
丁寧に皇族家様専用とも貼り紙がしてあった。
「ブタオ!!いますぐ恐怖を克服する方法を教えなさい!!いますぐ!皇族家存続が危ういの!!
だからはやく!!!」
侍女は俺をまくしたてる。
ん?どゆこと?
そういえば前ノーネームで侍女に覇王気のスキル使ってビビらせたときがあり、それから恐怖を克服したいとブタオのときの俺にカフェで聞いて来たよな…
「侍女さん、ちょっと落ち着いてよ。どゆこと?
チカラになってあげれるか分からないが、そもそも何に対しての恐怖?」
これがノーネーム相手なら、同等のチカラをつけて!以外俺には答えがわからん…
だから即お手上げになる…
もちろん茶化すつもりはないから真面目に答えた。
「そ、その…わたしが悪いの…わたしが伯爵家に無礼を働いて…伯爵令嬢の怒りを買い模擬戦を今日にされてしまったの…」
「あらら、まじか。」
まあ侍女はいつも無礼だからね、仕方ない。
って伯爵家とは幼馴染も近い内、全面衝突するって言っていたな…その宣戦布告されて2日後とは、さすがにはやすぎて対策もできずといったとこで…草も生えんかったか…。
「それで、皇族家を落とし入れるために…姫様とわたし対伯爵家お抱え探索者で模擬戦なの…
ギルド訓練場で今から…
そのお抱え探索者にわたしは前、手合わせで不様に負けてしまい…
姫様はそんなわたしの心情を慮ってか前衛をやるって言われて…だからわたしが恐怖を今すぐ克服し、前衛をやらないと!!
勝ち目が無いの!!」
瞳に涙を滲ませ、拳を握る侍女だった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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