第298話
俺は幼少の頃から最近に至るまでずっとイジメられ、疎まれ、虐げられてきた…
人間はモンスターよりモンスターとも思っていた…
だけど…
…
皇族家関係の人達はみんないい人だった。
正直俺の見た目から良く思わない人達から陰湿な嫌がらせや、暴力があると思って覚悟はしていた…
けど、全く持ってそんなことはなかったな…
同じく新入隊員の幼馴染の姪と甥、食堂のおばちゃんもいい人だったし。
ただただ俺の杞憂だった。
俺は狭い世界の固定概念に囚われていたのだろうか…
ふとそう思った。
たまたまいい人に巡り合わなかっただけで、優しい人はきちんといた。
今までの俺はそういうのに目を背けたり、迫害されると決めつけ自分から遠ざけていたのかも知れない…
「俺は…ダンジョンで永いときを生きてきた…。
けど…まだ世界の広さを知らない…か。」
旅とかもいいな。いろいろな人や文化にも触れ合っていきたいな。
幼馴染の皇族の姫や、部隊リーダーの侍女は長期休暇を許してくれるかな?
転移で一度いったとこには一瞬でいけるからすぐ帰ってこれるし、最悪日帰りの許可でももらえたら…
学園を卒業してからか、もう辞めて旅したりもいいな。
それに異世界に転移とかも憧れるしな。
ただ異世界のイメージがわかないから俺にはできないか…
「わたしが出来ますよ!マスター!」
「ん?またなんか聞こえた…。最近空耳が…いや違う。スキル魔女因子の不可視の手か?」
そう、この魔女因子のスキルを得てから空耳をよく聞くようになった。
そしてこのスキルには自我がある。
自立型スキルなのだ。
「そうです!マスター!わたしはマスターの中に存在してます!スキルレベルが上がればお話出来るようになるかと…いましばらくお待ち頂けたらと。」
不可視の手が突如現れ俺の頬を撫でる。
この不可視の手、スキル魔女因子はダンジョンマスター、時の牢獄の魔石を食べたら生えたスキル。
ならダンジョンマスターは魔女だったのだろうか?
男の格好をしてたから男と思っていたが…
まあ、性別はどちらでもいいか。
そしてダンジョンマスターこと、時の牢獄は言っていた。
「いずれ無限の魔力を手に入れます…そして全ての…ダンジョン外からの世界、星、銀河、異世界さえ掌握し全ての生き物から魔力を吸収します。」
と…
なら異世界はある!!
なぜなら異世界はロマンの塊だからだ!
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
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