第294話
わたしは皇族の姫
ノーネームはワザと一番隊組長さんの刺突をくらったわ…
けどノーダメージ…。
ノーネームの強さって一体どれほどなのよ…。
インチキだわ。
そしてノーネームはわたしのほうを向き氷姫と協力したらどうだ?と言ってきたわ…
「ムカつくね!君!油断とはいい度胸じゃん!!
それに僕1人で充分だよ!そして後悔しなよ!奥義!!牙狼突零式!!!!」
一番隊組長さんは先ほど侍女に見せた奥義を真剣で…
刀の菊一文字則宗で零距離からノーネームに刺突を放ったわ…
地面が爆ぜ
「グルアアアアアァァァァァ!!!!」
それは狼が具現化してノーネームを喰い破ろうとする零距離射程からの刺突…
これが一番隊組長さんの本気の奥義…
侍女に放ったのとは比べものにならないくらい凄まじい威力…
スキルに殺意の意思が宿り具現化までするなんて…。
わたしでも辿りつけない極地だわ…。
洗練された長い年月を感じさせられる…。
……
…
だけど……
ノーネームは
「油断?これは余裕というものだとも分からないのか?英霊は力量差もわからないとは笑止!!!
1人で突っ込んで来るだけとは誠に愚か成。
出直して来い!!」
と片手で具現化した狼を難なく受け止めるノーネーム…
「なっ??!!」
そして…
ドンッッッ!!!!
ノーネームが一番隊組長さんの具現化した狼を受け止めている片手を難なく振り払った。
すると凄まじい衝撃波がおき、一番隊組長さんはギルドの訓練場の壁を突き破り吹っ飛んでいったわ…
「い、嫌ヤアァァァァァーー!一番隊組長様っっ!!!!」
悲痛な叫びを上げ、一番隊組長さんの後を追う伯爵令嬢金髪ドリル。
「あ、やべ。やりすぎたかも…まあ死んではいまい。」
ノーネームは小言でなにか呟く。
つ、次は…わたし。
わたしが殺られる…
殺られるまえに殺らなきゃ…
大魔術の氷柱十氷牢はいつでも撃てる。
けど…
ガクガクガクガク…
わたしはノーネームの常軌を逸したチカラを知っている…。
前はお父様を殺され頭に血が昇っていたから戦えた。
いまは冷静に考えれているのとノーネームを客観的にも見れている。
怖い……
怖い…
怖い。
全身が震えだしてきたわ。
絶対に敵わない…
どれだけ鍛錬をしても…
人間には決して届かない領域にいるノーネーム。
竜神を操りし竜人…。
だから大魔術、氷柱十氷牢もまたノーダメージでおわると理解出来る。
今も前も全くもって無力なわたし…
先ほどから震えが止まらない……
気を抜けば泣いて許しを請いたいほどに…
わたしはノーネームに恐怖していると実感してしまい、とうとう立てなくなってしまったわ…
− − − − − − − − − − − − − −
読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
また
魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
も執筆してますので良かったら暇つぶしによろしくお願い致します。




