第292話
わたしは皇族の姫
模擬戦最中にお父様の仇であるノーネームが突如現れたわ…
殺したい!!!
殺さなきゃ!!!
わたしが…お父様の仇を!
けど…ノーネームがお父様の仇というのは皇族家だけの秘匿事項。
一般的にはお父様はダンジョン98.97階層から溢れ出たモンスターの吸血鬼兄弟と相討ったことになっているわ…
公の場では殺せないし、そもそも戦力不足…。
ノーネームは暗殺でないと…
一番隊組長さんと協力したら勝てるかしら?
いえ、いまは侍女を人質に捕らえられる…
下手に動けないわ…
今は観察に徹し、ノーネームの弱点を少しでも見つけるのが最優先。
一応チャンスがあれば犯罪者になるのを覚悟で大魔術、氷柱十氷牢をいつでも放てるようにしておく…
前回はお父様を殺されたときだったから頭に血が昇っていたけど、今回は終始冷静に観察出来そうね。
ノーネームは侍女に危害を加える素振りは今のところ無さそう…
ギルドマスターがノーネームへと近づこうとすると
「動くな!!!!お前に用はない…」
「なっ?!!う、動けない…」
と、ギルドマスターが動けなくなる。
前もそれ使っていたわね…。
けどわたしには効かないわ…。
一番隊組長さんにも効いては無さそう…。
「魔女様の因子を宿す?君かあ…君が魔女様を騙りマスターを愚弄した人物かな?君には誅を下すよう魔女様から前に命を受けていたんだよ。会えて嬉しいよ!!
来い!!菊一文字則宗!!」
一番隊組長さんは殺気立ち真剣、武器の刀を召喚したわ。
そういえば、一番隊組長さんは魔女に仕えてるって…
ノーネームは魔女の因子を宿している…
どういうことかしら?
間違いなく魔女が関係しているのはわかるけど…
ノーネームと一番隊組長さんが敵対しているなら、わたしは一番隊組長さんの援護ができる。
けど…ノーネームの腕には今は侍女がいる…
大魔術が撃てない…
「…いや、いい。お前はなにもするな。
これもまた一興というもの…だから我にやらせろ。実は少々この者とは縁があってな…。まさか地上で相見えるとはな…。
たしかダンジョン90階層の英霊だったか…。
格好が特徴的だ…だから今でも覚えていた。
……
…
久しいな!!!と言ってもお前に今の我はわからんか…」
ノーネームは背中から生えてる女性の腕にブツブツ独り言。
そして一番隊組長さんと顔馴染みだったみたい…
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