第289話
わたしは皇族の姫
「さあ!いくわよ!!」
「はい!姫様!!」
「頑張って〜!俺は観客席のどっかで応援してるよ。」
と、ブタオさんは何故かセコンドにはついてくれなかったわ。観客席がいいみたい…
そしてギルドの訓練場にいるのは…
一番隊組長さんと、伯爵令嬢金髪ドリル。
相対するはわたしと侍女。
観客はあまり多くはなかったけど…
見知った顔が何人かいたわ。
主に権力者や大貴族、政府関係者。
伯爵家の実力を見に来たのか今の皇族家に見切りをつけにきたのか…
はたまた現状維持かを見定めに来た感じだったわ…
「やあ、こんにちは。お嬢さん方。久しぶりだね」
「逃げないでよく来られましたね、感心ですわ。」
「こんにちは…一番隊組長さん、金髪ドリルさん…」
「お久しぶりでございます…」
「そちらのお嬢さんとは前に手合わせしたよね?大丈夫?」
「そうなんですか?姫君様、侍女は棄権させてはいかがですの?どうせ一番隊組長様にコテンパンに負けたのでしょうしw」
「…だ、大丈夫です。その侍女が前衛ですので」
「前回は不覚を取りましたが…今回は負けません!!!」
フンスと鼻息を荒くした侍女。
「確かに…前回よりも手強そうだね…。目にチカラを感じるよ。今回もよろしく頼むね。」
「オーホッホッホッホッ!一番隊組長様に勝てるわけないんですけどね!大観衆の前で恥をかくだけですわよ?」
一番隊組長さんは頭を下げ、金髪ドリルは扇子で口元を隠し高笑い…
ウザッ
「こちらこそよろしくお願いします」
「よろしくお願い致します」
わたし達も頭をさげる。
「あー、コホン!!これより皇族家と伯爵家の2対1で模擬戦を行う!!ルールは致命傷寸止めにて負け、または降参宣言。皇族家に限り2名どちらもが負けたら試合終了となる。後は…開始前に魔力を練るのは禁止。魔力探知の魔導具が開始前に反応したら仕切り直しで双方よろしいかな?」
とギルドマスターが、審判をするみたい。
魔術を使う模擬戦は、基本的に初手大魔術というのは禁止されている。
「はい。」
「よろしくてよ。」
「「はい。」」
伯爵令嬢金髪ドリルは一番隊組長さんの頬にキスをし、「頑張って下さいませ…」とセコンドへ
一番隊組長さんは「あはは、頑張るよ。今回は一筋縄じゃいかなそうだしね…」
と頬をかき、腰を落とし木刀を構える。
わたしは中衛なため距離をとり…
侍女が前衛。
大丈夫かしら…
侍女は元々後衛か中衛なんだけど…。
ぶっつけ本番の前衛なんて…
不安になってたら、視線の先…観客席にはブタオさんがいて、グッ!
と指でしてくれたわ。
あまりの緊張感の無さそうなブタオさんの顔にわたしの心が落ち着く…
あれ?あれはわたしにしたのよね?
え?侍女に?え?どっち?
「はじめ!!!」
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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