第288話
わたしは皇族の姫
いまギルドの控え室にいる侍女がブタオさんを抱きしめていたの…
一体なにをしているのかしら?
いまから皇族家存続を賭けた大事な模擬戦があるのに…
「ひ、姫様!誤解されないで下さい!
わたしはただブタオをからかっただけで…
と、姫様!!わたしが前衛をやります!!!
いえ、やらせて下さい!!」
たしか侍女は前の手合わせで一番隊組長さんに手も足も出なくて…今日も格上の一番隊組長さんと模擬戦と聞いて恐怖に震えていた…
だから後衛をするようわたしは言ったのに。
だけど…
いまはその侍女が前衛をやるって…
一体なにがあったのかしら?
原因はブタオさんよね?
「ブタオさんがなにかしたのかしら?」
わたしは無意識にちょっと冷たく問いただしたらビクッとなるブタオさん…
「あ、あ〜姫様…誤解だから誤解!!
ほら!前に侍女さんから格上に対してビビらない方法聞かれたじゃん?
今日もそれを侍女さんが聞いてきてさ…だからこれはセクハラとかじゃないからね!」
たしか学園のカフェでもそんな話してたわよね…
「いえ、姫様!このブタはまたわたしに欲情してましたよ!本当にいやらしいブタです!」
侍女のほうから抱きしめていたわよね?
2人してわたしに内緒話なのかしら?
それに今の侍女は恐怖を克服しているようにも見えなくもない…
今の目には怯えもなく自分から前衛をやりたいと。
前、コテンパンに負けた相手に対して…
なんかモヤモヤするなあ…
まあ侍女が前衛をしてくれるならこちらに勝ちの目が出てきたから喜ばしい事なんだけど…
「ブタオさん!!セクハラはだめよ!わかったかしら?あとわたしには激励の言葉くらいはないかしら?
わたしはあなたの雇い主なのだけど??」
「だから誤解だって!…あ〜姫様頑張って!
あと、どうにかなるよきっと。多分、知らんけど」
え?それだけ?
侍女との差がすごいのだけれど…
「姫様!ブタオにはわたしからきちんと言っておきます故。許してやって下さいな。」
「フン!わたしだけ除け者にしてもう知らないんだから!!」
モヤモヤする気持ちはあるけど、ブタオさんは相変わらずだし、女性の扱いに慣れていないのもわかる。
すごくアタフタしていたブタオさんの表情をみたら少しは溜飲が下がるというか、緊張は無くなったわ。
それにどうにかなるよって他人事みたいに言うけど…なぜか…いつも通りのブタオさんで安心感があったわ。
わたしに言い寄ってくる男達だったら、チカラになるよ!とかそれに対し見返りを求めてくるのに…
相変わらず真反対なブタオさん。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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