第286話
わたしは皇族の姫
勇者先輩に貴族の誇りや責任がないのか問われたわ。
「…わたしは大切なものを失い続けました。
両親を…それでも国民は守り続けたいと思っていました…。
ですがお父様を失ったわたしには荷が重かったのでしょう。自身の実力不足は認めております。
それでも両親が残したものを守りたかった…
ですが世間がそれを許さないみたいです。
血筋だけで権力を持つなとデモを起こされる始末。ならばわたしは責任をとり平民になりましょう。
それでもわたしは成すべきことを成し、歩みを止めるつもりはありません。
後任は民意で決めたらよろしいのでは?
探索者として実力があるものだけが貴族になる時代はもう終わりなのかも知れませんね…」
「だ!だから!オ・レと一緒に協力したらいいって言ってるだろ!それで全て解決、上手くいくじゃないか!!」
「わたしは協力してもらう…いえ共に歩みたい方はもう決めていますので…」
「だれだ…誰だそいつは?男か?」
「勇者先輩にそれを教える必要がお有りでしょうか?女性もです。」
「オ・レは世界ランカーで実力も地位もある!お金も!それに顔だって自信がある!なにがいけないんだ!教えてくれ!!君の悪評…皇族家存続だってなんとかしてみせる!!!だから!!だから婚姻するのが一番君の利になるだろう!!!」
まるでブタオさんと真逆ね。
「…わたしは…いえ、わたしや勇者先輩は産まれながらに裕福で実力もあり権力もありました。
それが一番とも思ってました…
けど、世界は広い…ノーネームという輩がいきなりランキング1位になり未だ身元もわからないまま。
わたしは…今までの考え、固定概念を変えたいんです。そして広い世界を知りたい。
確かに利を求めるだけなら勇者先輩は適任でしょう…
だけど…わたしは変わりたい、狭い世界しかしらなかった自分を。そう思ったから…もう貴族に拘りがないのかもしれません。貴族でなくても自分の責務は全う出来ますし。
必要なのは地位ではなく自分を貫く意思と気づきましたから。」
「なるほど…君はなにか悪い入れ知恵かなにかされたのかな?君は騙されている!騙されているんだ!
オ・レは君を唆したヤツを許さない!!絶対に!」
だめだわ…話が通じない…
勇者先輩はこんな人じゃなかったのに…
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