第278話
わたしは皇族の姫
わたしの姪、甥とブタオさんの3人が皇族家探索者部隊の新入隊員となり今は基礎訓練のため皇居外周を10周走ってもらってるわ。
姪と甥は今は亡き子爵嫡男にちょっと劣るくらいの実力。
学園ではBクラス、探索者としてはDランクになるわ。伯爵令嬢の金髪ドリルは支援特化の探索者でわたしと同じAクラスの…ランクはCだったかしら?
ブタオさんはFクラス、Fランクの最低辺なんだけど…
姪と甥に離されながらも訓練に喰らいついていたわ。
訓練の10周を終えたと思ったらなぜか、侍女がブタオさんにだけ更に10周追加…
スパルタだけど…侍女はブタオさんのギリギリを見極めていたのかしら?
けどステータスが低いながらも頑張っていた。やはりふくよかな体型には似つかわない気迫を感じたわ。
するとスマホにギルドマスターから連絡が来ていたわ。至急ダンジョン配信見られたし…と。
そこには伯爵家お抱え探索者、一番隊組長さんがBランク70階層ボスをソロで討伐していたわ…。
なかなかの偉業、いえ…世界でみてもトップレベルの強さだったわ…。
どおりで侍女が手も足も出ないはずだわ…
「やはり…頭角を出してきたわね…」
と、侍女と配信をちょっとだけ見たわ。
「はい…やはりわたしに勝つ実力の持ち主でしたから…」
「一番隊組長さん…スカウト出来なかったのは痛手だわ…ブタオさんはどう?」
「ブタオは根性、精神力は確かに凄いですが…成長は晩成型かも知れないです。ただ今日は皇居の外周30週までは走れているかと。」
「え?あのステータスで?す、すごいわね…まあ焦らないこと」
「はい。姫様!わたしが直々に鍛えますから!ご安心を!」
「あら?なにやらずいぶんとブタオさんを気に入っているのね?」
「い、いえ…ただ、あのブタはわたしや姫様を敬わないからあくまでも教育ですよ!教育!」
「ふ〜ん…入隊式前にもなんか距離近くなかった?」
「あ、ひ、姫様!ブタオが走り込みから戻って来てますよ!」
「あ、ブタオさん!ちょっといいかしら?」
とブタオさんはゾンビみたいな風貌でこちらに来たわ。
ブタオさんに一番隊組長さんのことを聞いたけど知らないみたい。
まあ今配信されてネットで騒ぎになったばかりだから知らなくて当然よね。
関心も無さそう…。
わたしは伯爵家令嬢に宣戦布告されているから近いうちぶつかることをブタオさんに伝えたわ…。
やはり関心がなさそうだった。
まるでどこ吹く風…。
けどお父様は言っておられた。
ブタオさんの意思とは関係なく自ずと戦いの渦中に身を投じるって。
そういう運命なんだって…
だからお友達のブタオさんには強くなってほしい。
ブタオさんになにかあればわたしは…いえ侍女もきっと悲しむわ。
それは…昔、侍女は最愛の弟を亡くしているから。
きっと侍女は最愛の弟とブタオさんを重ねている…
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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