第269話
僕は一番隊組長
伯爵令嬢のお父上に僕の死後の歴史を聞いていた。
「日本は大日本帝国となっていたのですか…。
ならその大日本帝国は負けたのですね?」
「最終的に大日本帝国は第二次世界大戦で大敗し無条件降伏したよ。それまでの戦争はほぼ勝ってたんだけどね。だから領土を奪い勢いがあったんだけどね…侵略しすぎて他国の怒りを買いすぎ孤立したんだ…」
「そうでしたか…」
まさか敗戦国になっていたとは…
「まあ、そんな訳で1945年に終戦し、大日本帝国改め今の日本となった。
第二次世界大戦までの日本の犠牲者は300万人以上となり、負傷者は数え切れなかった…
そこで物資が足りず当時新興貴族だった私のご先祖様の医療スキルが重宝されてね。それらの功績を当時は天皇陛下がお認めになられて伯爵へ陞爵となったんだ。」
「なるほど、それで終戦後は魔導具の技術や量産が発展していったんですね?」
僕の死後から現代の日本を大まかに理解は出来てきた。
「そうだね。終戦し次はダンジョン激動の時代になってね。今は個のチカラのほうが兵器に勝るとも言われるようになった。
だからか、医療系統のスキルは段々と不遇されていき…伯爵家はもう没落寸前になったんだ。
私は別に平民になることは構わないのだが…
やはり娘のことを思うとね…
アルバイトしながら騙し騙しやって来てはいたんだが…
皇族家にチカラ無きものは不必要と言われてね。
いや、皇族家が悪い訳では無いんだ。
時代は変わり皇族家は武力としてもチカラがあり、日本に貢献して下さってね。
だから天皇陛下から現役で戦われる当主様という風に戦後から完璧な貴族制へと変わったのだが…
先日皇族家当主様が、氾濫したモンスターから国民を守るために相討たれてね…
それに日本の役に立たないなら貴族位は返上するのが当たり前なんだが…娘は伯爵家のことを思い皇族家の傘下になるべく探索者部隊へ志願したがもちろん受かる筈も無くてね。
娘はそんな皇族家をいつしか敵視してしまってね…困った娘なんだ…。だけど…それでも可愛い一人娘でね。」
お嬢さんにもそういう経緯があったのか…
「任せて下さい!!僕が復興のお手伝いをします!」
お嬢さんのお父上とお母上は苦労されてきたんだろうな。
娘の幸せだけを一心に願いここまで頑張ってこられた…
「ありがとう…ただ無理はしないでくれ。
なんなら娘と駆け落ちしたっていいんだよ?
はっはっは!」
「いえ、お嬢さんも両親を好いておられます。それは娘の幸せを願うあまり、本末転倒になりませぬか?真のお嬢さんの幸せを願うなら伯爵家復興以外ありますまい。」
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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