第265話
僕は一番隊組長
伯爵令嬢のお嬢さんと伯爵家屋敷へと帰宅した。
「おー!よく無事だった。お帰り。配信は見ていたよ」
とお嬢さんのお父上に快く出迎えられた。
「ただいま戻りました。」
「パパただいま。」
「さあ、疲れただろう。先にお風呂にしなさい。その後夕食にしようじゃないか?準備しておくから」
使用人とかはいないのかな?
お父上が料理をされているっぽい…
すっかりおやつれになられて…
「かたじけのうございます。ではお言葉に甘えて。」
「ありがとうパパ。ママは?」
「ママは仕事だよ。夜勤だから帰りは朝方だな」
お嬢さんのお母上はお仕事か…
察するに医療関係のお仕事。
今は落ちぶれているとは聞いていたが、お母上がお仕事に出ているとは…相当切羽詰まっておられるのだろうか…
普段なら貴族家とは優雅な暮らしをしているらしい…
本来僕を食客として招くのも今は相当負担だっただろう…
なんとか恩を返さねば。
と、僕は広い浴場へと行く。
お父上が湯を張ってくれていたみたいだ。
至れり尽くせり。
と、先に身体を洗い湯に浸かるのがマナーだな。
このシャワーなる魔導具も使い方は理解した。
便利な世の中になったものだ…
シャワーを浴びていたら、
ガラガラガラ
「し、失礼いたしますわ…一番隊組長様…」
え?
「え?」
「お、お背中を流しに参りましたの…」
バスタオルを巻いたお嬢さんだった…
「い、いやいやいやいや、だ、大丈夫だから。」
「お嫌でしたでしょうか…」
と悲しい声色になる。
「う…な、なら…少しだけ…」
女性に恥を欠かせてはいけないが…
大丈夫なのだろうか?
僕は君のお父上にたたっ切られないだろうか…
あ!!急ぎ僕は、自分のタオルで前を隠した。
「ありがとうございますわ。で、では失礼します…」
と、背中を泡立てた布でぎこちなくゴシゴシされる僕。
き、気持ちいいな…
人にしてもらうのがこんなに気持ちいいなんて…
「き、気持ちいいですか?一番隊組長様?」
「うん。ありがとう。今日の疲れが吹き飛ぶよ」
「古い傷跡がたくさんありますわね…申し訳ありません…今日、伯爵家のために無理をさせてしまい…
わたくしに出来る恩返しはなにがあるかとずっと考えておりましたの…」
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