第254話
僕は一番隊組長
まだ現代の仕組みはよくわかってないけど、思っていたより平和な印象だった。
僕が生身の人間のときは幕末で動乱の時代だった。
人と人の殺し合いなんて日常茶飯事だったけど、お嬢さん方も道行く人もあまり殺気立ってる感じはなかった。
僕は伯爵家へ帰ろうとしたが…
「あれ?そういえば僕場所が分からないや…」
魔女様に学び舎へと転移してもらったんだった…
適当にダンジョンにでもいこうかなあと考えていたら「お待ちになって下さい!一番隊組長様!」
「やあ。お嬢さん。」
伯爵令嬢のお嬢さんだった。
「いまからどちらかに行かれるんですの?」
「ダンジョンで訓練でもしようかなあって…」
「熱心ですわね!わ、わたくしも付き添っていいですか?足手纏いなのは承知なのですが…」
「もちろんだよ。お嬢さんをお守りしますから安心して下さい。」
食客としてお世話になってるからね。
よほどの強敵が現れない限りは大丈夫だろう。
最悪は僕が囮になり逃げてもらおう。
「では参りましょう。ランクは如何されますか?」
「一番難しいとこで大丈夫だよ。僕は強いからね!」
「いま実在するダンジョン最高位はAランクになりますが…よろしいですか?」
「うん。任せておいてよ!!」
と、張り切ってダンジョンに行ったのだが…
僕はギルドカード、探索者として無資格だから追い返された…
お嬢さんは資格があるみたいだけど…
ランクが不適合で入れないとかなんとか…。
「ま、まさか…一番隊組長様ほどの御方が無資格とは…ビックリしました。」
「あはは…現代に疎くてね…どうしたらいいかな?」
「大丈夫ですわ!わたくしが探索者資格ありますから、その付き添いで今回は申請しましょう。ただ最高位のAランクダンジョンにいきなりは行けなくて申し訳ないのですが…」
「構わないよ。僕こそ無理言ってごめんね。」
「いえいえ、一緒にいけて嬉しいですわ!」
と、また笑顔になってくれた。
僕はこの笑顔を守ってあげないとな…
次こそは…
と、昔の…今は亡き恋人を思い出したのだった。
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