第248話
俺は幼馴染みのお付の侍女からまるで二人羽織のように後ろから手を取られフォークとナイフの使い方を習う。
「ほら口をあけなさい!」
と、ハンバーグが俺の口元へ
「あ、あーん」
ベチョ
あ…
少し狙いがずれて口の端にソースが…
「ふふwww」
「ブタオさんったら。ほら」
侍女め…ワザとか?
と、幼馴染みの皇族の姫がナプキンで俺の口を拭う。
「あ、ありがとう…も、もう大丈夫だから。つ、使い方わかったってば!!」
後ろからには侍女に密着され、正面には至近距離で幼馴染みがいる。
女性に免疫の全く無い俺にこれは効く…。
いや最大の弱点になりうる…
と、
普段から、からかっているから仕返しされるのだった。
「チッ…なんだよ…あのデブ…
キモいのにイチャイチャしやがって…
ってあれ有名人じゃんかよ…どおりで美人と思ったら…」
ウエイターの男が小さくぼやく。
「ブタオご馳走様。まあまあだったわね。」
「ブタオさん本当にいいの?」
ん?味が?それとも俺のマナー?エスコート?
と、今は支払いを無資格の探索者カードからしている。
「うん。楽しかったし、侍女さんが言うようにマナーとか俺、何も知らなかったし…
だからエスコート出来るようになりたいしね。
こんな美女に付き合わせてちょっと悪い気持ちになるくらいだから気にしないで」
「ふ、ふん!わかればよろしい!!ブタオにしては及第点ね!」
「わたしも楽しかったわ。ブタオさんもさらっとそういうこと言うのね。意外だわ!」
「ま、まあ…そうだね。顔見知りだから緊張はしないけど…やっぱり俺も男だからドキドキはするよ…」
と俺はまた荷物を両手いっぱいに抱え、頭にも器用に乗せた。
先に店から出ている幼馴染みと侍女。
「ありがとうございました〜」
すると、ウエイターの男から足を出された…
俺を転ばせるつもりか?
踏み砕いてもいいが、慰謝料やらトラブルになったら今日のお出かけが台無しになるから…。
取り敢えず避けてから
不可視の手!俺が通り過ぎたら死なない程度にこいつぶん殴っていいよ!
「ハイ!マスター!」
ん?なんか嬉しそうな声が聞こえた…
ひょっとしてスキル魔女因子の声?
まさかね…
バコン!!!!!
ウエイターの男は俺が通り過ぎたあとに壁を貫通して吹っ飛んでいった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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