第239話
俺は歩いて…、いや駆け足で皇族本家へと向かう。
探索者学園は中央区だが、皇族本家はとなりの港区にあるからだ。
2回行ったことはあるから、場所は覚えている。
一回目はSランクのダンジョンコアを幼馴染みの皇族の姫にあげたときに不法侵入(笑)
もう一回は今は亡き当主様に夕食をお呼ばれしたときだ。
そのときに当主様から皇族家探索者部隊にスカウトされていたが…
断ってしまったからな。
入隊したよ…
と、まるで自分の父親かのように心の中で当主様に報告しといた。
すると俺を歓迎するかのように皇族本家の門が勝手に開いた。
え?まさか当主様の霊?
…怖ええよ…
と思ったら執事のお爺さんが開けてくれたみたいだ。
よかったよかった一安心。
祟られてなくてよかった。
当主様にはブタオの俺がノーネームって死に際に教えたしな。
ずっとランキング1位のノーネームのオレを探していたらしいし…
まあ結局今も名乗り出てないけど、唯一教えたのは当主様だけだった。
執事のお爺さんに一礼して、門を潜ると…
「遅かったわね!!ブタオ!」
仁王立ちしてる…
「侍女さんか…遅刻はしてないよ?って、こんにちは。見習いだけど今日からお世話になります。」
と頭を下げたら
「…入隊を決めるまでが遅いって言ったの!どうせ今までずっとウダウダ悩んでたんでしょ?」
「そ、そうだね…あ、いや、はい。そうです…
ずっと悩んでましたが…ようやく決めました。」
侍女は探索者部隊の先輩になるから一応敬語を使わないとな…ポンコツだけどww
「まあ…いいわよ。ってやっとわたしを敬う気になったわね!!けど今更だわ!!だから普通に喋りなさいな。」
「いいの?まあ今でも侍女さんは敬ってないんだけどねwww」
「キー!!こんの!無礼ブタ!!!」
と、オレは侍女からヘッドロックをされる。
この下り前にもあったな…。
「また胸を当てに来てるの?」
「なわけないでしょ!!お仕置きよ!わたしをちっとも敬わない!まるで出来の悪い弟だわ!
このいやらしブタは!」
俺の顔をおっぱいと腕でサンドし、ぎゅうぎゅうと押しつけられる。
むしろ気持ちいいんだが…
「ハイハイ。ギブギブ!これでいい?姉さん?」
オレは産まれたときから天涯孤独だった…。
けど…
もし姉がいたのなら…こういう人なのかなあ…
いや、こういう人がいいのかも知れない…
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