第231話
僕は幼馴染みの皇族の姫と、庭園が見渡せる個室?一つしか席のないVIP席のカフェテラスでお茶している。
「で、僕に何の用?姫様?」
僕みたいな最底辺を誘うくらいだ…詮索か勧誘か…
僕としてはなぜノーネームを国際指名手配にしなかったのかを聞きたいが…藪蛇だな。
「いえ…なんか学園に最近…わたしの居場所が無くて…
まあわたしが勝手にそう思ってるだけなんだけど…。
みんな取り繕ってきたり、気を使われたり…
下心のある人間関係にちょっとだけうんざりしてるのかも…。」
「贅沢な悩みじゃん!!って僕なら思うよ…。
僕はずっとイジメられ続け孤独だった…
けど…今一番、国内で権力を有してる姫様…いや、次期皇族家当主様でもそういう悩みはあるんだろうね。
人に囲まれている故の孤独か…」
「そ、そうなの…ブタオさんは相変わらず誰に対しても媚びることなく。下心もないから接しやすいというか…わたしからしたら居心地が良いの…。
きっと、うちの侍女もだわ。
ねえ、ブタオさん…。なんでそんなに見透かしたようにわかるのかしら?昨日もだけれど」
と、少し微笑む幼馴染み。
気持ちを理解したと思われたのかな?
昨日は格上に対してビビらないようにいかにするか?だっけか…。
長年のダンジョンによる経験からだよってはさすがに言えない。
ブタオの僕は今クソ雑魚ムーブしてるんだから。
「う〜ん…たしかに僕の考え方は変わったかも…
だけど…それは姫様もじゃん!僕に探索者をやめるように言ったと思ったら次は勧めてきたりと…
だから人の考えは常に変わるもんなんじゃない?知らんけど…」
僕は長いダンジョン生活からもあるけど、産まれたときからずっと虐げられ続けてきた。
だから自分が普通の感性とは思っていない。
けど…当主様の死を目の当たりにして、助けれた可能性が合ったのに…僕は本気になれていなかった。
僕が本気なら多分助けれた…
けどそうしなかったことによるツケを幼馴染みが払わされて今苦悩しているんだろう…。
「…」
黙り込む幼馴染み。
何に苦悩しているか全てはわからない…
だけど
「…チカラになるよ。姫様の!まあ僕はクソ雑魚だけどね!だから話を聞いて、僕の考えを伝えるくらいには」
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