第217話
わたくしは探索者学園Aクラス、伯爵令嬢金髪ドリルですわ。
元新選組一番隊組長様なる御方がわたくしの先生となって下さいました!
嬉しいですわ!
「先生というか僕で教えれることは教えてあげるからさ、僕にはこの現世についていろいろ教えてよ。」
と、わたくしは言われました。
現世?
今の世の中に疎いということでしょうか?
「わ、わかりましたわ!一番隊組長様!
さ!さ!我が伯爵家でおもてなしさせて下さいませ!」
「うん、ありがとう。助かるよ」
「何を仰いますか!貴方様はわたくしの命の恩人ですわよ!それとお住まいはどちらになられますか?
遠いようでしたら泊まっていきませんこと?客室が御座いますよ。」
「いいのかい?僕実は日本に来たばかりで、野宿を予定してたんだ!」
それは僥倖!
「はい、ずっと泊まって行って下さいまし!」
わたくしはあわよくばこのまま伯爵家お抱え探索者になってもらおうと考えていました。
もちろん最大限おもてなしをしますし、お互いにウィンウィンにきっとなるはずですわ!
「食客みたいで申し訳ないね…ありがとう」
わたくしは頭を下げられお礼を言われました。
こちらがお礼する側なんですから!
そういう謙虚で紳士的なのは本当に好ましいですわ!
と、両親にも経緯を話しトントン拍子で話が進んで行きましたわ。
両親は代々由緒正しい伯爵家にはなりますが…
大成することがずっと無く…
わたくし自身も…
なんとか親のコネで探索者学園Aクラスなのですが最下位争いなんです…
本当はもうお家は没落寸前でチカラも無いんですの…
けど、なんとか体裁だけでもと見栄を張っています…
貴族は舐められたら終わりですの。
ちなみに同じクラスに皇族の姫君がいらっしゃいます。
わたくしとは血統が違い過ぎて…
なんの努力もせずにチカラがあり、羨ましい限りですわ…
前にぜひ皇族家の傘下にと伯爵家のわたくしは打診しましたが…
もちろん断られました…
チカラが無い者には用が無いとバッサリ…
いつか…
いつか……
目にものをみせてやりますわ!
あの時の屈辱は忘れませんわ!!
わたくしは一番隊組長様と二人三脚でこれから頑張っていき、皇族の姫君を見返し、伯爵家の威光を取り戻すのです!!
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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