第195話
わたしは皇族の姫
いまは元婚約者候補の勇者先輩と出くわしたわ。
勇者先輩(公爵家) ステータス
ランキング99位→98位
Aランク
レベル35
体力 350
魔力 355
攻撃力 385
防御力 350
素早さ 348
魔術 雷、風
スキル 身体強化 聖剣
元々はお父様が勝手にわたしの婚約者候補にしていただけ。
貴族に恋愛の結婚は出来ないのだから…
だから次はより強いランキング1位のノーネームにとお父様は婚約者候補を鞍替えしたわ…。
これもより良い、強い子孫を残し皇族家のチカラを強くするため必要なこと…。
勇者先輩は、初代勇者…御先祖様がAランクダンジョン100階層のダンジョンボスにより亡くなられた偉人の子孫。
初代勇者はノーネームの次に深い階層の記録保持者だったの。
そして伝説のスキル、不撓不屈を持っていたとされている。
お父様はブタオさんもそれを持っていると確信していたわ…
「いろいろ大変だったね…大丈夫?」
と勇者先輩がサラサラな髪をかきあげて、
わたしを心配そうに見つめてきた。
「はい…婚約破棄の件、本当に申し訳ありません…」
わたしは勇者先輩に深々と頭を下げる。
今は表向きわたしはノーネームの婚約者となっている。
そのほうが男が寄って来ないから楽だわ。
「いや、いいんだ。ただオ・レは今でも…君が好きだから…」
「…」
正直いまは恋愛なんて考えてない。
勇者先輩は嫌いでは無いし、本当にいい人。
だけど最初から恋愛の対象ではなかったし、
ただ政略結婚するかもっていう候補だっただけ。
わたしはもう…
わたしは復讐に生きると決めたから…
ノーネームを、お父様の仇を必ず殺すと誓っているから!!
だからもうこの手の話はしないでほしい…
時間の無駄だわ!
「ま、まあ…貴族同士の…最初から政略結婚のための婚約者候補だったからねオ・レは!…だけど…オ・レは飽きらめきれない…だから!!」
「あなたにノーネームが討てると?」
ついイライラしてしまい、
多分わたしは鋭い目付きで言ってしまったと思うわ。
「討つ?なんで?いやいや、殺しはしないよ…ってか、ランキング1位にはオ・レは勝てないよ…。剣聖ちゃんにも負けたオ・レだからね。だからなんとかなるように別の方法で!!権力とか!なにか交換条件とかさ!君が嫌々ノーネームと結婚する必要はない!
勇者公爵家と、皇族家のチカラを合わせ…
ノーネームとの婚約を破棄し、またオ・レと婚約し直し…」
あ、勇者先輩は勘違いしている…。
わたしはノーネームが復讐対象なだけ。
勇者先輩はわたしがノーネームとの婚約をただ単に嫌がってると思って、元の鞘に収まるようにわたしと協力したいってとこかしら?
話にならないわね…
あら?あそこにいるのはブタオさんに侍女?
わたしはすでに勇者先輩に関心は無く
「失礼致します。」
と、頭を下げ立ち去った。
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