第193話
わたしは皇族の姫
わたしはノーネームは人間ではないと思っている…
多分だけど…腕も4本あるし…
男性の声色に、女性の腕が2本背中から生えてたし…。
自身の腕と思われるのものは甲冑に包まれ…
けどなぜモンスターが急にランキング1位に?
とも思ったけど、いろいろな謎はいまはどうでもいいわ。
わたしはノーネームをモンスターと思っているから、ギルドマスターにお父様はモンスターに殺されたと伝えたら、何やら98.97階層の吸血鬼兄弟と相討ったと勘違いしていたわ。
それは好都合!!
幸い監視カメラも全て壊れていて目撃者もいない。
勘違いしたままでいてもらいましょう。
お父様はモンスターに殺されたとわたしは伝えたからウソは言ってないしね。
あとは侍女と皇族探索者部隊に秘匿回線を端末に緊急でお父様の仇、ノーネームはわたし達の手で討つから秘密にしといてと送れば万事解決ね!
他の者には討ち取らせない!
必ず!
必ずわたしがノーネームを討つ!!
…
と、ギルドマスターとの話は終わり…
翌々日にはお父様の国葬、国を挙げてのお葬式があった。
お父様は98.97階層のモンスター2体を1人で相手取り相討ちになって殉職されたと発表された…
わたしは今後次期当主扱いとなり、皇族家としての誇りを持ち日本を守り続けると宣誓した。
いまはまだ未成年だから次期当主という肩書きだけ。
だから今も皇族の姫のまんまなにも変わってないわ。
だけど…
国葬に巨額な税金を使うな!!と、お父様の権威がなくなったからと言って、他の貴族や平民から国葬への大反発があったらしい…
当日は大規模なデモも…
本当に…
本当に……
わたし達は一体何を守って来たのだろう…
わたしはこんなものを守るために…
いえ、お父様もお母様も…
嘆かわしいわ…
本当に…
今後も同じように国民のために頑張っていけるか、わたしはわからなくなってきた…
わたしは…
わたしの守りたいものだけを守っていくべきなのかしら…
いえ…けど…
お父様やお母様が守ってきた皇族家としての誇りをわたしが守らないと…
だけど…
それがこの結果なのよね…
守って貰うことが当たり前の国民…。
自分のことしか考えていない貴族達…。
わたしにはちょっと迷いや、疑念が生まれはじめていた…
そしてお付の侍女や、皇族家探索者部隊もお父様の仇討ちに賛同してくれてノーネームがお父様を殺したとは誰も公言してなかった。
ある意味一連の出来事は箝口令となったわ。
わたしはこれで誰にも復讐の邪魔をされずノーネームを討つ算段を立てれると口角をあげた。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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