第181話
漆黒騎士ノーネームの僕は幼馴染みの皇族の姫と戦うことになった。
のだが…
「加勢します!!!姫様!!!」
とお付の侍女、皇族探索者部隊も僕の元へと駆けてきた。
どうやら当主様の遺体は車へと運ばれたみたいだ。
僕は
「動くな!!!」
とスキル覇王気レベルMAX極を侍女と皇族探索者部隊にだけ使った。
「くっ!!な、なぜ?う、うごけない…」
と侍女達が震えながら言う。
覇王気は本能に一瞬恐怖を植え込むスキル。
動けば殺すと殺気をほんのほんのほんの少し出した。
まるで蛇に睨まれたカエルの如くみんな恐怖により立ち竦む。
このスキルは加減を間違えたら殺気だけで相手の息の根を止めちゃうからね。
まあ今の僕に誤作動はあり得ないが。
「お前らはなにもするな。話もするな!!!無粋であろう。来い氷姫!!」
「白銀世界!!」
すると幼馴染みはその間魔力を練っていて、ここら辺り一帯を全て凍らせた。
そして自身は氷纏身体強化を使って、まるでアイススケートのように加速しながら接近してきたと思わせまずは様子見か中距離から氷柱の大量に放ってきた。
「不可視の手!!」
あ、いまは可視化中だから僕の背中からは女性の鍛えた腕が2本生えている。
不可視状態じゃないけど、まあいっか!
いや、やっぱり不可視化のほうがカッコいいか?
と今更迷う僕。
今はどっちがカッコいい場面なのかちゃんと状況で使い分けないとだな…
取り敢えず可視化してる不可視の手が幼馴染みの氷柱を全て払い除けてくれた。
自立型スキルは楽ちん楽ちん!
パリンパリンパリンパリン!!
と、全ての氷柱を砕いた不可視の手。
僕は偉そうにただずっと腕組みしてるだけ。
「くっ!!つ、強い…」
魔術やスキルで最大限高めたスピードから氷柱を放ち続けているけどそれを全て払い除けたからか、
ある程度力量はわからせれたか?
「終わりか?そんなものでは何一つ守れんな…自身の身さえも…。烏滸がましいとは思わんのか?
自分すら守れんのに誰かを守ろうなどと!
思いあがるなよ!!!」
僕は幼馴染みの憎しみが増すよう復讐対象に自らなりにいく。
それがきっと彼女の今後生きる希望となるはずだと思って…
僕の出来る唯一の償い…
これが正解かはわからない…
わからないけどこれが僕の君に対しての…
愛情か…
友情か…
同情かはわからない…
それともただの自己満足からなる贖罪か…
ただ君の憎しみを僕は一身に受け続けよう。
それが僕の…
今の僕のやり方だ…。
「くっ!!ま、まだです!!」
と、幼馴染みは更に魔力を高めていた。
仕方ないから待ってあげる僕。
魔力練るのって時間かかるんやな…。
隙だらけ(笑)
まあ、普段ならパーティー戦で足止めの前衛がいるんだろうな。
と、思ったのだった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
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