第164話
僕は皇族家当主様と面会した。
「は、はい。あ、僕は同じ探索者学園の牢獄のブタオと申します…。本日はお招きありがとうございます。それでなにか僕にご用件がお有りで?」
「まあまあ、そう急くでない娘の学友よ。まずは食事にしようではないか?準備を」
「はい。お父様!ブタオさん、なにか食べれない物やアレルギーはあるかしら?」
「大丈夫だよ。ありがとう」
幼馴染みの皇族の姫は食事の用意へと退室した。
「あーコホン、まずは一つ聞きたい…」
「は、はい、なんでしょうか?」
当主様の目がギラッと光る
「まさか娘と付き合ったりはしておらぬだろうな?」
「ま、まさか…、最近ちょっと話すようになっただけですよ、ハハハ…」
めっちゃ睨まれたんだが(笑)
段々圧がすごくなってる気がするんだが…
まあ、1人娘を心配する父親ってとこか…
「なら良い。いや、済まなかった。一応娘には婚約者がいる身故な…無粋な勘繰りだった。許せ」
あ、勇者先輩ね。確かに悪い虫がつかないように見張らないとだよね。
「いえいえ、気になさらないで下さい。」
「助かる。いやはや、牢獄のブタオと申したか!
気に入った!配信を見ておったが、弱者ならぬ凄まじい覚悟、闘志、胆力、諦めぬ意思、いや実に見事だった!!」
と当主様は上機嫌に胡座をかいている自分の膝をバシバシ叩く。
「いや、僕はただ開き直ってるだけですよ。実は魔力も全く無いから魔術も使えなくて…」
「いやはや、それでも腐らずよく頑張ったな。
いい目をしておる。」
「あ、ありがとうございます…」
と、このタイミングで
「失礼致します。御夕食の準備が整いました。」
と幼馴染みが来た。
「うむ、では食事室に行こうではないか。」
「はい。」
と、僕は広々とした食堂?食事室?に案内された。
「では頂こう。遠慮しないで食べなさい。」
「はい!いただきます!!」
僕はマナーとか、わからないけど一応お行儀よく食べた。
いい匂い〜!!鼻腔を擽るとはまさにこのこと!
食事は天ぷらや山菜だった。
衣はまるで黄金のようにキラキラと輝いているようだ…もちろんサクサク!
こ、この衣の海はドムス・アウレア(ローマの黄金宮殿)か?
海老や、レンコン、ナスに、牡蠣、魚のキス、ピーマン、さつまいも、イワシ、大葉と僕の大好物ばかりで美味しい!
美味しい!!
暴力的に全て美味しい!!!
そう!どれも犯罪的に美味かった!!!
やっぱりシェフとかがいるのかな?
と、ご飯も炊きたてホクホク。
僕のだけはなぜか特盛りでよそってあった。
僕がデブだからかな?
でもありがたい!
あと飲み物もキンキンに冷えてやがる!!
「カーッ!!!」
っと、思わず声が出てしまう。
麦茶だけど…。
僕からしたら100年以上ぶりの食事で…
ダンジョンにずっと閉じ込められていたから…。
気がついたら涙を流しながらモリモリ食べていた。
「ふふ。ブタオさん、たくさんおかわりあるわよ。」
幼馴染みは親しい人には敬語ではなく普通に話す。
ご飯に夢中な僕はまだそれに気付いていなかったのだった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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