第161話
「頑張ってブタオ君!」
「頑張って下さいブタオさん!」
「まあ…諦めない根性は認めなくはないですが…」
と、剣聖ちゃん幼馴染みの皇族の姫、お付の侍女、じつは視聴者からもかなり応援されていた僕だった。
まあ僕からしたら申し訳ないが、弱い振りをするのに一生懸命だった…いや、すごく大変。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
と僕はスライム一匹に死闘をずっと繰り広げていた。
いや、大変すぎる!!素早さもない振り、だから早く僕が動いたら駄目だし、スライムからダメージをくらえばスライムのほうが爆散必死。
だからギリギリでゆっくりゆっくり避ける…
僕は殴るが拳が当たらないようひたすらゆっくりゆっくりパンチを空振り。
うっかり余波が出てしまったときはスキル魔術因子の不可視の手でスライムを守るという…
一体僕はなにをやらされているのだろう…
取り敢えずある意味満身創痍な僕だったwww
そんな長い長い苦戦のさなか
「こ、れ、で…ラストだあ!!」
と、僕はワザと拳を空振り…
そして…
コケた振りして、
ベチャ!!
ああ懐かしい。
ヒップアタック!
これは…僕が本当に弱かったときにたまたま最初のスライムを倒した技?だった。
まあ殴りかかって、空振りからコケ、そのままお尻で潰す技だ。
なんとなく達成感からか
「やったー!!やっと倒せたー!ビクトリー!」
なんか僕はめちゃくちゃ嬉しかった!
ミッションコンプリート!
バイト代で寮費が賄える!
働くってすごく大変だわ…
「おめでとうブタオ君!」
「初討伐おめでとうございます!ブタオさん」
「ま、まあ…弱いなりによく頑張ったのでは?」
(最初はバカにしてごめん)
(感動した…)
(お前の必死さ伝わった…)
(泣けた)
(たしかに初心って大事だよな…)
(おめでとうございます!ブタオさん!)
(レベルあがったか?)
(気になる)
(次はもう少し楽に倒せるんじゃ?)
(なんかワザとらしかったけどな!)
(いやいやナイスガッツ!)
(まあ…またブタオ出るなら見てやるよ!)
(学園でもあまりいい扱い受けれてないからちょっと安心したよ。)
(台本とかじゃないよね?)
(たまには上ばかり見ないでこうやって昔を懐かしむのもいいかもな…おれも最初はスライム苦戦したよ)
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
も執筆してますので良かったら暇つぶしによろしくお願い致します。




