第140話
ここは日本ではなく…
地球でもない遠い昔の異世界の話。
まるで中世のヨーロッパ。
わたしはしがない平民…
名前はあったけど名前は無いに等しい。
平民の名に価値は無い…
わたしのいるこの宗教国家は戦争ばかり…
そんなわたしはなぜか神様?
か分からないけど、13歳のとき突然神託をうけた…
(男装し、世界を安定へ導くために剣を取り戦いなさい…)
え?
わたしは女性なのに男装ですか?
あなたは誰?
剣を取り戦うってわたしがですか…?
わ、わたしにそんなことか出来るのですか…?
神様…
あれから何度も神様に呼びかけても応答は無い…
わたしは平民だからかずっとイジメられ続けていた…
この国は貴族階級があり、いつも搾取されている…
わたしは平民の中でもみすぼらしい農民…
毎日お腹を空かせ、少ない農作物は税として取られる…
そして平民の中でもやはり上下関係は出来る…
その中でわたしは最底辺…
だけどもずっとめげずに剣の鍛錬した。
過酷で何度も何度も投げだしそうになる…
けど諦めなかった。
それは神託のおかげだ…。
わたしには神様がついている!
そう盲信しイジメも修行の一環とし、耐え続けていた。
ひたすらひたすら耐え続けた。
そしてわたしは女である事を捨て男として生きた。
なぜなら、戦争に徴兵されるのは男だけだから。
わたしは男装し、兵士に志願した。
志願したころには装備をフルプレートにした。
だからかわたしを女性では?と疑う者はいなかった。
今はまだ魔力やスキルが無い時代…
わたしは剣一つで武功をあげ続けた。
どんなに怪我を負おうとも、瀕死になろうとも…
神様の神託を信じ続けた。
そしてわたしの国はどんどん勢力を増していき…
わたしはその武功を讃えられ王様に謁見することになる。
豪華な金の絨毯、そこにひざまずくわたし。
そして豪華な金の玉座から王の野太い声が発せられた。
「面をあげよ!」
「はっ!」
「お主の功績は聞き及んでおる。名は?」
「わたしは平民ゆえ名はありません。」
「そうかそうか…。良い心がけだ…。
して、今までの功績により褒美をやろう。
何がいい?貴族に取り立てて名をやろうか?」
「誠にお言葉ながら、王様に認知して頂きたい事が御座いまする。それが叶えば恐悦至極。」
「認知だけか?良かろう、申してみよ。」
「わたしは…幼き頃より神様から神託を頂き戦場に立ち続けました!!」
すると、王様含め、周りの大臣からもざわめき始める。
それもそのはず、この国は宗教国家。
神を騙れば異端審問で死刑となる。
いや、死刑すら生温いかも知れない…
だけどわたしに嘘は無いから堂々と宣言した。
「静まれい!!そ、それは誠か…?」
やはり王様は明らかに同様していた。
「はい。間違いありませぬ。わたしの意思では無く全ては神様のご意思に御座います。」
「ぐ…!そ、そうか…相分かった…。に、認知しよう…」
今思えばこの時の王様は自分より上位の存在、神様を認めたく無かったのだろう…
だけどわたしの功績を無下には出来なかった。
無下にすれば国が2つに割れる。
わたしの戦場での功績はそれほどだったのだ。
けど王様はそれが今後自分の権威が、脅かされるのでは?
と…
長年代々ずっと先代の王様の血筋を守ってきたのに、余の代で終わるのは決して許されん!と…
チカラのあるわたしを疎ましく思いはじめていた。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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