第133話
漆黒騎士の僕
「未熟すぎだろ…あーまあ小さい女の子だしな…仕方あるまい…
って落ち着け、深呼吸しろ!危害は加えないから。」
あーあ、剣聖ちゃんがグズっちゃった…
まあ僕のせいなんだが…
あまりに可哀想だからかつい僕は無意識に頭をポンポンとしてしまった。
し、しまった!セクハラだった…
とそれは僕の杞憂で、あまり先読み、未来視のスキルに依存しないようアドバイスしといた。
スキル依存は良くない。
僕の長年ダンジョン生活からの経験則だ!
たしか僕はスキル覇王気を使いまくって鬱になったんだ…
殺気だけで殺せちゃうし楽だけど最終的には、やはり信じられるのは己の肉体のみ!
ってね!
あと、アドバイスだけではちょっと信憑性もないから僕も途中から実は目を瞑って戦っていた。
よくこの修行はダンジョンでして懐かしかったんだよなあ。
そして
「だが頂きは…まだ遥か遠く…
もう大丈夫そうだな。ではな。」
と、カッコをつけ立ち去る。
僕も実はまだまだ修行中の身さ!
厨二病を如何にカッコ良く見せるかのね!
取り敢えず僕は閉会式には行かなかった。
学園の寮に転移し僕は漆黒騎士を解除し普段のブタオに戻り
「ふう…取り敢えず僕ってバレてないし暗躍?は成功かな。暗躍って言ってもただ剣聖ちゃんを泣かせただけの不審者だったな…」
と、趣味で男子寮共用の大浴場に浸かり部屋の布団でグッスリ寝た。
ちなみに寝具もボロボロだと気づいて魔石から新しく錬成しといた。
ふかふかの布団最高だあー!!
柔らかくて暖かくて気持ち〜おやすみ〜
翌日
「よーし、学園にいきますか!」
僕はスマホを見ながらそう呟いた。
スマホのニュースは剣聖ちゃんの防衛戦を称える記事ばかりだった。
漆黒騎士こと僕のことは何も書いてなかったから良かった。
まあバレてもブタオの僕とは絶対結びつかないだろうけど…
見た目というか体型が似ても似つかないし。
ブタオの僕はデブで、漆黒騎士はスマートだから。
そして学園へ登校すると、黒塗りの高級車が校門前で止まる。
「いってらっしゃいませ。」
と、ドアを開け御辞儀をするおじいさん運転手
すると、
「いってくるわ」
「いってくるね!」
「いってきます」
幼馴染みの皇族の姫、剣聖ちゃん、侍女が車から降りてきた。
あ、僕は昨日剣舞祭でパシリにされてたとこを剣聖ちゃんに助けられたからお礼の意味も込めて
「剣聖ちゃん!昨日は防衛戦おめでとう!」
と言ったら…
「うわっキモっ…」
って剣聖ちゃんから言われたのだった…。
あ、そういえば僕、昨日剣聖ちゃんにひどいこと言ったんだったわ…
− − − − − − − − − − − − − −
読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
また
魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
も執筆してますので良かったら暇つぶしによろしくお願い致します。




