第122話
僕は学園総出で剣聖を決める剣舞祭の応援へと今来ている。
来ているが…剣聖ちゃんと僕がいるFクラスで一悶着あり、僕には居場所が無くなった。
いや、元よりなかったか…
いまでは汚物を見るような眼差しに晒された僕はFクラスの観客席にも居づらくなり、いまは1人…
1人で観客席の屋根の上へと転移し本戦試合を観戦している。
会場はドームみたいな作りだ。
ただ、さすがに屋根の上で観戦ってふつうにダメだろう…
さらに学生服だとカメラとかにも何かの拍子に映り僕だと身バレしたらまずいと思い
「スキル漆黒顕現レベルMAX極!」
僕は漆黒のフルプレートに包まれた。
デブの僕の身体は圧縮され、スリムな漆黒騎士へと変貌した。
そうして剣舞祭の観戦を続けていたが…
うん…
僕に剣技で得るべきものはないか…
本戦選手達には申し訳ないが…
僕にはSランクダンジョンで出会った英霊…たしか、Aランク90階層の侍が一番印象に残っていたな…
頭に鉢金、水色の羽織に白袖。背中には(誠)
と書いてある武士だったな…
そんなことを考えていたら…
「さあ!!!本日最後のメインイベント!!!
本戦優勝者と、現剣聖の対決となります!!!」
と司会が言いドーム会場の盛り上がりは最高潮となる。
「本戦優勝者はなんと…日本東京探索者学園2年の、通称勇者先輩だあ!!!
対するは初防衛になるか?可愛らしいマスコットキャラのロシアの剣聖ちゃんだあ!!!」
両サイドから勇者先輩と、剣聖ちゃんが大熱狂の中現れる。
「勇者先輩は、御先祖様が初代勇者と偉人の子孫となり、ロシアの剣聖ちゃんは今代から剣聖を名乗る新興貴族だあ!!!
ルールは簡単!!!魔術無し、スキルは有り、武器は剣、それだけ!!!
魔術を使用したら、感知用魔道具が反応するから気を付けてくれ!!!」
なるほどな…
スキルはいいんだったな。
魔術は体内にある魔力、マナから放出するもので技術というより、魔力量で威力が決まる。
スキルは熟練度、要するに技術のみの誰にでも努力次第で習得可能な技だ。
まあそれでも簡単に習得できるかと言われたら否だが…
努力以外にも、血筋、才能、潜在能力はいるだろうな…
けど僕は命のやり取り、実践に勝るものは無いと考えていたのだった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
も執筆してますので良かったら暇つぶしによろしくお願い致します。




