第116話
僕は剣聖
いま皇族家当主様と模擬戦をするから相対している。
僕は準備運動のため、ピョンピョン飛び跳ねている。銀髪のツインテールを揺らしながら
「獲物は刃引き、急所は寸止めで模擬戦終了。あとは降参宣言で良いな?」
「うん、大丈夫だよ!おじさん。」
「わかった。手加減はせんぞ!では合図を!」
「承知致しました、お父様。…では…はじめ!!」
皇族の姫様が、腕を振り下ろし合図する。
観客席には皇族探索者部隊のみんなだろうか…
固唾を飲んで見守っているのが僕にはわかる…
「ゆくぞ!!!!!!!」
当主様の凄まじい覇気だ!
覇王気の、スキルかな?
残念!僕には効かないよ!
「五感身体強化!」
僕は盲目故の身体強化をする。
覇王気は見た目や声で相手の本能を刺激し、恐怖から怯ませるスキルだ。
目が見えない僕の本能を刺激するには聴覚だけでは足りないみたい。
僕は触覚、味覚、嗅覚、聴覚、第六感の機能が著しく向上している。
それを限界まで強化し空気の流れを読む。
「雷纏身体強化!!!」
当主様からバチバチバチバチバチバチと雷が、ほとばしっているのがわかる…
僕は刃を潰してある剣を前を見ながら後ろに振るう。
ガン!!!と鈍い音が響いた…
手でガードされたかな?
当主様はすでに雷の速さで僕の後ろにいたのだ。
そして当主様は手刀に雷を纏わせている…
僕は当主様の呼吸、筋肉の伸縮、空気の流れを全て読み切り…それを先読みへと昇華させる。
当主様の手刀が当たるより先に僕は剣を何もないとこに突き出した。
そして当主様は僕に手刀を当てるべく、雷の速さで突っ込んでくるが…僕の剣が当主様の首へと先にすでにもう触れていた。
そう…僕の五感身体強化は…
「未来視なんだよね」
「参った…」
「おじさんが遠距離魔術で攻めて来たら、僕は負けてたよ。花を持たせてくれたんでしょ?」
「いやはや、一対一近接戦最強と名高い剣聖の名は伊達じゃないな。」
「パーティー戦や、中遠距離、総合でみたら僕はあまり強くないけどね、ただ一つだけ…一対一近接戦ならこの盲目だからこその強みを極限に活かせるだけだよ」
「うむ、見えない目で未来を見るか…いやはや、見事!!」
当主様は敢えて僕の土俵で戦ってくれただけ。
未来視がある僕は一対一の近接戦では絶対負けないよ。
例え…ランキング1位が相手だとしても!
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
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