第102話
オレの特大、大魔術ビッグバンスーパーウルトラファイヤーボール→(ただのファイヤーボール)
が効いちゃいねえ…
死霊系は弱点なはずのに…
やべえやべえやべえやべえ!
「うーうーうー!!」
共食いキンググールは被弾お構い無しにオレに近づく…
「ひ、ひい!ブタオ様た、たす…ぐぎゃあああああ!!!!!」
オレは足を噛みちぎられた
「う、くせえ…くせえ…ゔぉえ!!た、たすけ…ブタオ様たすけ…」
「僕は助けない。
僕は人間、モンスター平等主義者さ。
僕からしたら、ずっと人間に虐げられ、イジメ、暴力、カツアゲ、絶望、親には捨てられ、ダンジョンには置き去りにされ、ファイヤーボールで顔を焼かれ…
自殺まで追い込める、
人間のほうがよほどモンスターに見えたよ…。」
「うーうーうー!!」
「ぐぉえ、た、たすけ…ぐおぉぉぉ」
オレは手足を全て食べられてた…
嘔吐が止まらない…
寒い…寒い…寒い…
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い…
なんで、なんでオレがこんな目に…
オレは子爵嫡男、貴族で偉いんだぞ!
なのに…なんで…
「君の言ってた、探索者は全て自己責任。これに尽きるね…
因果応報とか君の今までの行動を否定するつもりは無い…
無いがこういう末路だったと僕も胸にとどめておくよ。」
「ひゅーひゅーひゅー」
文字通りオレはもう虫の息だ…
身体の感覚が無い…
「共食いキンググール!そこまでだ。死体は残しておけ!」
「うーうーうー!」
キンググールはオレの顔の前で大きく口を開いた。
ああ…オレは喰われるのか…
「あ、覇王気のスキルを切ってたか…
共食いキンググールよ、食べる前にお前を殺す!!!
嫌なら従え!」
「うーうーうー…」
オレは食べられなかった
だが…
「子爵嫡男…君は直、死ぬだろう…悪いが看取る気はない。ダンジョンとはそういうものだ…。
孤独、ただただずっと孤独、永遠に思えるような孤独だったよ。僕は…
では共食いキンググールいくぞ!」
と、ブタオと共食いキンググールはこの場から消えた…
あ…あ…
オレは涙が溢れ止まらない…
眠い…
寒い…
痛い…
…
だ、だれか…オレを助けろ…
オレは子爵嫡男だぞ…
平民を粛清しなければ…
皇族の姫、氷姫を犯し、皇族家を乗っ取り…
全てがオレにひざまずく…
なのに、なのに、なんで…ブタオなんだ…
ノーネームはブ…タ…
と、オレは最後のチカラを全て振り絞って…
最後の生命エネルギーさえも魔力に全て変換させ、
魔力の火で地面に、書い…た…
そしてそこにはほんの微かな焦げ跡となっていた。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
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魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
も執筆してますので良かったら暇つぶしによろしくお願い致します。




