第100話
オレは子爵嫡男
オレは夢をみているのだろうか…
オレが今までいじめていたブタオが竜神化?
スキルを極めた?
炎雷竜神纏?ってなんだよ
「ねえ…いまの僕ってスリム?
ブタオに見える?」
ブタオがそう言いながら恐ろしい竜眼でオレを射抜く。
「…」
オレはあまりの神々しさに膝をついて頭を下げた。
「答えろ!!」
まるで心臓を捕まれたように苦しい、息が出来ねえ…
「は、はい!!スリムです!
ふ、普段のぶ、ブタオ様には一切見えません!」
オレはなぜか平伏しながらそう答えた。
殺される…ブタオの気まぐれでオレは殺されると本能が悟る…
「やはりか…前、Sランクダンジョン1000階層でこれになった時、僕破壊と殺戮の衝動に呑まれてて上手くコントロール出来きてなかったんだ。けど今なら虚無と打ち消し合ってるから大丈夫そうだね。
漆黒顕現のフルプレートと竜神化で、身バレせず2つを使い分け出来そうだな…」
と、言いブタオは竜神化を解除し普段の弱々しいブタオへと戻った。
先ほどの神々しい圧が消え、
なにかブタオが意味の分からないことを言っている…
全然理解出来ねえが今ので一つわかったことがある…
「あ、僕は君が今までしたことはもう恨んでいないよ。安心してくれ。
あれは弱かった僕に非がある。
僕は自分の才能の無さを人のせいにし続けていた。探索者は全て自己責任。君の言葉だ。
僕もそう思う…
あ、先ほどの何者かの答えを言うね。
僕は…
ランキング1位のノーネームって呼ばれている、
Sランクダンジョン1000階層を踏破した無資格探索者だよ。」
や、やはり…
ブタオがノーネーム…
普段ならあり得ないって思うが、ブタオの竜神化を見たら嫌でも納得出来た…
一体オレはどうなるんだろう…
長年いじめていたからやはり殺されるのか…
いや、ブタオは怨んでないって言ってくれた…
み、見逃してくれるのか?
「わ、悪かったブタオ!い、今まで!だからゆ、許してくれ。この通りだ!!」
オレは土下座して願う。
「うん、いいよ。」
「ほ、本当か?あ、ありがとう!
ありがとうブタオ!」
た、助かったぜ!
ん?しかもノーネームがブタオってわかりゃ、皇族の姫さんに今度こそ本物の交渉出来るじゃねえか!
それならまだオレには逆転の目がある!
しかもブタオをオレのパーティーに入れりゃあ、オレは最強だ!!!
氷姫を犯す算段を新しく練りなおしてやるぜ!!
ククク…
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魔力0 残念王子の黒騎士 異世界より地球に転移しどちらも無自覚最強無双
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