第17話 海北島の戦い
第17話 海北島の戦い
オーマバス神聖教皇国・レムリア連邦そして両国の大陸諸国連合からの宣戦布告により西平島では数百人の死者を出し最終的には戦艦10隻を沈め勝利したが、100年前の軍艦に最新鋭の巡視船3隻を失いさらに大勢の外国人の前で侵略を受けた為に戦略的では敗北したと言えるだろう。
そして北海道から100キロメートル先には同連合艦隊が海北島・北海道に向けて進軍していた。
さらに連合艦隊はその後方200キロメートル程にはレムリア連邦海軍の空母3隻と駆逐艦5隻に輸送艦120隻をオーマバス海軍は弩級戦艦4隻を大陸諸国連合艦隊は戦列艦80隻に飛竜を飛ばすための竜母28隻が援軍として同地域に向かっていた。
オーマバス・レムリア両大陸諸国連合艦隊
同艦隊 旗艦 超弩級戦艦「デロニア」
ここ連合艦隊の旗艦「デロニア」はレムリア連邦海軍でも3隻しかない超弩級戦艦であり、レムリア連邦海軍の象徴でもあった。
全長216.6メートル
全幅32.5メートル
最大速力23ノット
最大排水量38000トン
主砲40.6センチメートル3連装3基
このオーマバス海軍の弩級戦艦の倍近い大きさの船に連合艦隊の指揮官達が集まり会議をしていた。
「さて、今回皆様のご協力のお陰で日本という危険な国に鉄槌を下すことが出来ます。その事に関して私の方から感謝を言いわせて頂きたい。」
そう言い今回の参加した指揮官達に頭を下げたのはオーマバス神聖海軍の誇る名将ファット・ノン・デルフェール海軍大将である。
彼は熱心なメンリルバス教徒であり宗教の自由を認める異教徒である日本をどうしても許せなく1年前から日本脅威論を述べており、友好国であるレムリア連邦の政府にも論文を提出しており、今回彼の多大なる労力のお陰で今回の作戦が決行されると言っても過言ではない。
「何を仰る。貴方のお陰で我々も大陸が乱れているのに何もしようとしなかった連邦政府が動いたのです。こちらこそ感謝をしたいほどなのです。」
そう発言したのはレムリア連邦海軍の主席海軍指揮官であるノムファ・ゲールであった。
彼もレムリア連邦海軍の誇る名将であり、かなりの愛国者として有名な男であった。
この2人以外にもこの部屋にいる18人の指揮官達は全員がそれぞれの国の名将であり日本に対して容赦なく虐殺するだろうと言われている者達だ。
今回の動員兵力は80万人を超えており、今後の状況次第ではレムリア連邦は400万人を動員すると豪語している。
彼等の作戦では海北島にある日本の海上戦力を潰した後は一部の兵士が海北島に上陸し占領する。
本隊はこのまま北海道へ上陸し、全土を占領した後は日本本土へ上陸して降伏させる計画だ。
激しい戦闘が予想されるためオーマバス神聖教皇国はヨンバハーツ大陸の強力な亜種族を劣兵として連れてきており、レムリア連邦は大勢の陸軍を輸送艦で連れて来ていた。
大陸諸国連合も多くの兵隊を連れてきており、列強国から日本国内の略奪を許されており、士気は高かった。
この会議室ではこの作戦の最終確認のために指揮官達が集まっていた。
その後も彼等の会議は続き20分後には解散となった。
最終的な作戦はこうだ。
海北島の日本の海上戦力にはオーマバス海軍の戦闘艦が戦いその間にレムリア連邦の15隻程の輸送艦と大陸諸国連合陸軍が海北島に上陸する。
レムリア連邦海軍とレムリア連邦海軍の輸送艦隊は海北島の海上戦力の殲滅の後に北海道へ向けて前進。レムリア連邦海軍と大陸諸国連合艦隊は北海道の海上戦力と交戦し隙があれば上陸して混乱させる事が決定となった。
場所は変わり海北島付近にいる海上自衛隊所属のミサイル艇の2隻が戦闘準備をしていた。
海上自衛隊所属ミサイル艇「すずめ」型
全長62メートル
全幅11.6メートル
最大排水量301トン
主砲76ミリ単装速射砲1基
対空兵器CIWS2基
ミサイル
艦対艦92式ミサイル4セル
艦対空06式ミサイル連装発射筒8発2基
という性能で今回の敵の性能ならば圧倒できるが今回は敵の圧倒的な戦力により不利な状況だった。
そして申し訳程度に巡視船9隻が動員されているが彼等は戦列艦隊の相手をすることになるだろう。
「・・・はぁ。圧倒的に不利だな。」
ミサイル艇「すずめ」型の2番艦の艦長はそう皆に聞こえないように呟く。
一応北海道付近の海域から第4護衛大群の計15隻が援軍として駆け付けているらしいが果たして間に合うかどうか。
海北島の住民は大急ぎで民間船に乗り込み避難しているが数万人を完全に避難し終えるのに時間はまだ掛かるだろう。数日間は掛かるかもしれない。
はっきり言って間に合わない。だが自分達はそれでもやるしかない。
それが仕事なのだから。
「うっし!やったるかぁ!」
彼はそう自分に言い聞かせ艦を動かしたのだった。
(果たして何人が生き残るのか?いや全滅する可能性の方がずっと高い。・・・すまない。)
彼は部下達に心の中で謝罪する。自己満足でしかないが、彼はそれで少しは気が晴れた。
場所は変わって北海道上空5000メートル
航空自衛隊 第2航空団 第1航空隊
最新鋭ステルス戦闘機F-32J
日本がアメリカの最新鋭ステルス戦闘機F-35Aを元にして開発した戦闘機である。
全長15.8メートル
全幅10.9メートル
全高4.4メートル
最大速度マッハ2.3
航続距離2500キロメートル
武装25ミリ機関砲
空対空ミサイル8発搭載可能
空対艦ミサイル4発搭載可能
誘導爆弾400キログラム2発
現在このF-32Jが15機が海北島に向かう敵艦隊の撃滅のために時速900キロメートルで飛行していた。翼下には4発の空対艦ミサイルを搭載して。
さらにその後方25キロメートルでは北海道札幌自衛隊基地から大型攻撃ヘリ「雷鳥」と大型輸送ヘリ
「隼」も飛行していた。
「雷鳥」は8機が「隼」が4機で対艦と対空ミサイルを10発ずつ搭載していた。
さらに「隼」には90人ずつ陸上自衛隊が乗っており海北島の防衛支援として向かっていた。
また本土からも特殊急襲制圧部隊を乗せた2機の「隼」が向かっており総力を上げていた。
最初に戦いの火蓋を切ったのは海上自衛隊のミサイル艇「すずめ」であった。
「すずめ」の各艦の艦長は対艦ミサイルを発射命令を出した。一気に4発ずつ合計8発のミサイルを列強国海軍の弩級戦艦・空母・巡洋艦に狙いを定めた。
また北海道近海の上空にまでたどり着いた15機のF-32Aが4発の対艦ミサイル合計60発を放った。それらも列強国海軍の軍艦に向かわせた。
「・・・頼むからこれで引き返してくれよ。」
1人のパイロットの呟きはジェット機特有のエンジン音によって消えた。
最初に異変に気付いたのはオーマバス海軍の兵士だった。
弩級戦艦の艦橋で見張りをしていた男は南からやって来る光の矢を発見した。
「ん!?あ、あれは例の日本の攻撃か!!伝令!南から光る矢が来ました!!」
魔信からの攻撃の知らせに周囲にいた弩級戦艦や巡洋艦・駆逐艦らが対空攻撃を開始した。
「撃て!撃て!撃てぇ!!」
艦長らの命令に皆必死に当てようと撃つがその努力も空しく「すずめ」が発射した8発のミサイルが2隻の弩級戦艦と4隻の駆逐艦・2隻の巡洋艦にあたり弩級戦艦以外は1発で撃沈した。
だがやはり防御力のある戦艦は1発では沈まなかった。だが連合艦隊は混乱状態にあった。
「な、なんなんだ!?なぜあそこまでの威力を出せるんだ!?」
オーマバス海軍のファット海軍大将は日本の予想以上の攻撃に驚いた。
「異教徒の分際で我ら神聖なる艦隊を沈めるなど!!断じてあってはならん!全艦隊!進めぇ!!全速力だぁ!!」
ファット海軍大将の更なる前進命令にオーマバス海軍の生き残った35隻の戦闘艦が全速力で進む。
「ファット海軍大将!被弾した戦艦2隻はいかがなさいますか?」
部下からの質問にファットは答える。戦艦は沈んではいないがそれでも満身創痍で主砲は曲がっていた。
「耐えたとはいえ、あの状態だ。・・・撤退させて本土に戻らせろ。」
「はっ!」
その後ファット海軍大将の命令により被弾した2隻の戦艦は撤退した。
現在海北島に向かう戦力は
オーマバス海軍
弩級戦艦18隻
巡洋艦8隻
駆逐艦4隻
潜水艦3隻
レムリア連邦海軍
輸送艦15隻
大陸諸国連合艦隊
戦列艦158隻
この200隻あまりの艦隊が未だに海北島に向かっていた。だが彼等は知らない先ほどの威力を有するミサイルが60発も来ていることに・・・
最初に異変に気付いたのは前方を進んでいた大陸諸国連合艦隊の戦列艦の見張り員であった。
「・・・ッ!ニホンの光る矢だぁ!!来たぞぉ!!」
見張り員からの光る矢の襲来報告に大陸諸国連合艦隊は慌てたこちらの対空攻撃は貧弱でとてもあの速さに着いていけないと思ったからだ。
だが彼等の心配は杞憂となる。ミサイルは彼等を通り越して後方のオーマバス海軍ら列強国の方へ向かったのだから。
「ッ!?光る矢が真っ直ぐこっちに向かってきます!!早く迎撃をしてください!!」
仲間からの報告に艦隊は急いで対空攻撃をするが音速の倍近い速度のミサイルに当たるはずもなく次々と当たる。
「当たれ!!当たれ!!当たれ!!」「何で当たんねぇだぁ!?」「うわぁぁぁぁぁ!!!」「相手は神の力でも使っているのか!!?」
艦隊の乗組員らの努力も空しく60発のミサイルのうち48発がオーマバス海軍らの艦隊に突撃した。
ドガアァァァァァン!!!
ドガアァァァァァン!!!
「うわぁぁぁぁぁ!!!」「死にたくないぃ!!」
48発の艦対艦ミサイルは全て目標に当たり巡洋艦・駆逐艦・輸送艦そして9隻の弩級戦艦が沈んだ。
「そ、そんなバカな!?何故こうも一方的にやられる!!」
海軍大将ファットは運良く沈まなかった弩級戦艦でそう叫ぶ。
既に列強海軍は残りの9隻の弩級戦艦しか残っていなく、大陸諸国連合艦隊もあまりの一方的すぎる状態に混乱していた。
「なんで列強国があんなに一方的に負けるんだよ!?」「敵は大したことなかったんじゃないのか!?」「もういやだ!!帰らせてくれぇ!!」
戦列艦の乗組員らは大混乱だった。中には戦線を離脱する船すらあった。
がその船は後方にいたオーマバス海軍の弩級戦艦の主砲により沈められた。
「逃げることは許さぬ!!メンリルバス教徒は逃げることは決してない!!逃げるのであれば皆殺しにする!!」
海軍大将ファットの魔信からの命令に大陸諸国連合艦隊らは戦慄した。こんなことなら参加しなければよかった。
生き残った艦隊は以下の通りだ。
オーマバス海軍
弩級戦艦9隻 大破1隻・中破8隻
大陸諸国連合艦隊
戦列艦157隻
主力の殆どをやられた現在進軍する艦隊は絶望的な士気だった。
だが彼等には更なる絶望が来ていた。航空自衛隊の戦闘機F-32Aの15機が来たのだから。
「う、うわぁぁぁぁぁ!!!何だあの早い鳥は!?」「ニホンだ!ニホンの化物が来たんだ!!」
海軍大将のファットも敵の航空機の出現は予想していたがあまりの速さに目を疑う。
「な、なんだあの速さは!?それに翼が1枚しかないだと!?何故だ!?なぜ上位列強国らしか出来ない物を持っているんだ!?」
オーマバス神聖教皇国にも航空機はあるがそれは2枚の翼からなる複葉機で、単翼機はまだ作れて無かった。
その戦闘機らは混乱の真っ只中である大陸諸国連合艦隊の方へ急降下した。彼等は戦闘機に武装されている25ミリ機関砲で攻撃するのだった。
バババババババババババッ!!!!
機関砲の攻撃に戦列艦は大きな木片を撒き散らしそれらが乗組員らにダメージを与える。
「うわぁぁぁぁぁ!!!」「なんて威力だ!!」
「あんなの耐えられんぞ!!?」「痛い痛い痛い!!!」「うわぁ!!足に刺さった!誰か抜いてくれぇ!!!」
木片は乗組員らに向けて撒き散らかしその体を引き裂いた。足がぶっ飛んだ者、手が吹き飛んだ者顔にあたり目を失った者、内臓に当たり腹を裂かれた者、・・・そこはまさしく地獄だった。
戦列艦の火薬庫に被弾して大爆発を起こした船もあった。沈まなかった船も多いがその中身は阿鼻叫喚だった。
そして戦闘機らはオーマバス海軍の弩級戦艦の方にも向けられた。
「な!?こっちに来るか!!総員!返り討ちしろぉ!!」
ファットの命令も空しくミサイルによって殆ど使い物にならなくなった対空兵器ばかりで残った兵器ではとても当たらなかった。
バババババババババババッ!!
弩級戦艦の甲板にいた乗組員達は25ミリ機関砲という恐ろしい威力の攻撃に当たり臓物を撒き散らして死んだ。
グチャグチャベチャ グチャグチャ
内臓が地面に落ちる音が聞こえてきた。それを聞いたファットは戦慄をした。
自分達は今、殺されかけていることに気付いたのだ。熱心なメンリルバス教徒であり神の為ならば命すらなげうつと誓った彼ですらも恐怖を感じた。
「ひ、ひぃぃぃぃぃ!!!」
だがその直後戦闘機らは引き返した弾丸を全て使いきったために基地に戻ったのだった。
現在の状況はこうだ。
オーマバス海軍
弩級戦艦9隻 大破1隻・中破8隻
大陸諸国連合艦隊
戦列艦141隻
恐怖を感じたファットであったが暫く落ち着くために深呼吸をしていた。
ふー!ふー!ふー!
(落ち着け!敵はもういない!今は海北島に行き異教徒共を殺すのだ!!それが私の使命だ!)
彼はそう言い聞かせ艦隊の更なる前進をさせた。
しばらく進むと今度は海上自衛隊のミサイル艇2隻と巡視船9隻が見えた。
「・・・日本の船か?どれも大型だな戦艦というわけだ。面白い砲撃用意!!」
「了解!砲撃用意!!」
ファットの命令に部下達は復唱して命令を伝えた。
ようやく自分達にも戦える相手が来たのだ。士気も高くなる。
大陸諸国連合艦隊はこのまま敵艦隊を無視させて後方に見える海北島に向かわせた。敵を無視させるとという命令に最初は拒否をしていたが砲撃で何隻か沈めたら素直に従ったため良しとする。
その後ミサイル艇がオーマバス海軍の弩級戦艦に向けて砲撃を開始それに連られてファットらも砲撃。開始した。
そして巡視船らも自分等を無視して島にむかう大陸諸国連合艦隊に攻撃を加える。
「糞ッ!奴ら俺たちを無視して上陸するつもりか!?」
巡視船らは焦った。未だに島には数万人の住民がおり、警察や機動隊、自衛隊らが待ち構えているがそれでも数の差に押し潰されるかもしれないと思うためここだなんとしてでも時間を稼ぎたかったがやはり20ミリ機関砲では沈まず相手を傷付けることなら出来るが彼等はそれでは止まらない。
これに恐怖を覚えた彼等だが向こうは彼等は以上に怯えたいた。
命令を無視すれば列強国に沈められ、突撃すればあの白い大型船に攻撃される。しかも攻撃を受けた仲間は肉体がミンチにされており恐怖を感じない訳がなかった。
だが彼等はそれでも前進する。前進して島に上陸し、あらゆるものを略奪して祖国に帰るために。
そしてとうとう先方の戦列艦が島にボートを使って上陸した。後方には未だに攻撃を受けているが上陸する兵士たちの士気は高くなった。
「よおぉぉぉぉし!!!お前らぁ!!上陸だぁ!!異教徒共を皆殺しにするぞぉ!!」
「「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」
そうして先方の上陸部隊、数百人は島に上陸する。
だがその先には警官隊・機動隊・自衛隊の連合が待ち構えており、銃を構えていた。
「異教徒共だあぁぁ!!殺せ!!」「うおぉぉぉぉぁ!!!」
彼等は突撃するそして剣を上げる者銃を構える者がその先に進むことは出来なかった。
自衛隊の機銃掃射で一気に数が減りその後の警察・機動隊の一斉射撃で大陸諸国連合軍はあっけなく返り討ちにあった。元々今までの攻撃で満身創痍だった。彼等はこの攻撃により士気は崩壊。逃げ回った、降伏するもの海に逃げて溺れ死ぬ者運良く船に戻りそのまま巡視船に殺される者など。
最終的に大陸諸国連合軍は5000人程が降伏した。それ以外は殆どが慌てて海に戻ったため重い装備を着た兵士達は溺れ死んだ。
一方その頃ミサイル艇と弩級戦艦らの戦闘も一方的な状況になっていた。
弩級戦艦の数少ない主砲や副砲では高速で動くミサイル艇には当たらず仮に至近弾だとしてもミサイル艇の主砲と対空ミサイルで迎撃する。
そして逆にミサイル艇の主砲は簡単に命中し、既に3隻の弩級戦艦の艦橋に命中。指揮系統を麻痺させていた。
「意外となんとかなるものだな。」
ミサイル艇の艦長はそう呟いた。
(今回は運が良かったのか・・・敵が我々を過小評価してくれたから戦力の分散をした。だが今回は良いが次はこうもいかないぞ、本国からの知らせでは敵の増援も来ているらしいようだが・・・糞。今は目の前の敵に集中しよう。)
艦長は今後の状況を悲観するが今は目の前の敵に集中することにした。
その頃のオーマバス海軍旗艦
「くそ!なぜだ!?なぜだ!?なぜ向こうはあんなに当たる!?」
海軍大将ファットは絶望する。こちらは全く当たらないのに向こうは殆ど当てており、既に2隻の戦艦の乗組員は壊滅状態で3隻の艦長らの魔信が通じずもはや敗北状態だった。
「閣下!!「ニーダンロス号」の艦橋にも敵の砲弾が命中!!更に炎上しています!!」
「糞!!またか!?」
これで4隻の戦艦の艦長が戦死したことになる。
「閣下!!もはや戦況は絶望的です!降伏をしてください!!」
艦長からの進言にファットは怒る。
「降伏だと!!?異教徒共に降伏など貴様は恥ずかしくないのか!?それならば死んだ方がましだ!!」
「し、しかしこれでは無駄死にです!!ここまで一方的ではこれ以上戦っても無意味です!!」
その直後艦長はファットの拳銃により射殺された。
周りが驚いて目を見開く中彼は言った。
「奴は異教徒に膝を屈した!これは恥ずべきことであり!!死に値することである!!降伏するなら死あるのみだ!!」
彼の宣言に艦橋にいるもの達はもはや降伏の道がないことに絶望した。
その後更に3隻が砲撃を受け炎上する。
だがまだどの戦艦は沈んでおらずミサイル艇の艦長は少し焦る。
「まだ沈まないか・・・腐っても戦艦か。」
「艦長!!通信が入りました!第4護衛大群が対艦ミサイルを放ったそうです。」
部下からの朗報に彼はようやく肩に荷が下りた気分になる。
「おぉー!とうとうその距離まで来てくれたか!」
その数分後にまだ無事だった3隻の戦艦の内2隻に命中。
ファットの乗る戦艦はまだ無事だった。
「あ、あぁ!!敵はまだ持っていたのか!?」
その直後彼の目からまた光る矢が見えた。
「う、うわあぁぁぁぁぁ!!!嫌だぁ!!」
ファットの叫びも空しくそのミサイルは彼のいる艦橋に当たり大爆発。所々に破口ができていた戦艦はあっけなく沈んだ。
残りの戦艦はどれも炎上しておりもはや戦闘は出来なかった。
弩級戦艦2隻は降伏し巡視船の放水銃で炎上していた艦の消火活動をして200人程の捕虜をとらえる。艦は海没処分になった。
今回の海北島の戦いは日本の勝利となった。
だがまだ敵の艦隊は残っており、増援も会わせればこの戦いの数倍の数を相手にしなければいけなかった。
連合艦隊は北海道に向けて進軍をしていた。
いかがですか?
いやぁ!疲れましたね!
やっぱり戦闘シーンはキツイっす!
次は明日か二日後かわかりませんがお待ちくだされ




