はじめに
ここ、『小説家になろう』では、『異世界料理モノ』というジャンルが確立されています。
『料理モノ』に関しては、わたしが語るまでもありませんね。
今、巷では小説、マンガを問わず、『料理モノ』と呼ばれる料理をテーマにした作品がそれこそ雨後の筍のごとく生み出されているのですから。
人間が生きる上で欠かすことのできない『食事』。
それをテーマに作品を作るのは、ある種の必然とも言えるのではないでしょうか?
美味しいものを食べることは幸せにつながります。
それは、別に本当に食べなくても、『美味しそうな作品』に出会うだけでも、その幸福感は満たされるため、だからこそ『料理モノ』が流行っているのだと思います。
いえ、流行っているという言葉は正しくありませんね。
料理にまつわるお話は、歴史と共にあると言っても過言ではないですから。
さて、ここで話は『異世界料理モノ』というジャンルへと移ります。
『異世界料理モノ』って何でしょう?
細かい定義はありませんが、異世界を舞台に『料理を使って無双する作品』は総じて、このジャンルに含まれると、自分は勝手に解釈しています。
ですから、『小説家になろう』におけるジャンルが、『恋愛』であろうと、『ファンタジー』であろうと、『歴史』であろうと、『推理』であろうと、『SF』であろうと。主人公が料理をネタに周囲の人々を虜にしている作品はすべて『異世界料理モノ』の中に含まれます。
――――という定義でお話を進めますね。
ここでようやく、このエッセイのタイトルにもあるように、『なぜ、異世界でB級グルメが流行るのか?』というお話に入っていくわけです。
理由はいくつかありますが、ここを上手に押さえておけば、新たに『異世界料理モノ』のジャンルにチャレンジしようと考えている作者さんの一助になるかもしれません。
そういう意味で、副題で少し煽ってみましたが、うまく行かなかった場合でも当方は一切責任を取りませんので、それを踏まえたうえで、話半分に読んで頂けると嬉しいです。
では、早速、次のページから、この異世界あるあるの謎に迫っていきたいと思います。




