#19 モノクロ世界
投稿がかなり遅くなっていてすいません! 良い作品を作ろうと意気込めば、意気込む程に文章が頭に浮かんでこないと言う難病に苦しめられています。
一先ず、話の流れが出来たので少しづつですが投稿させて頂きます!
【訂正】
1,ポージングドール→デッサンドールでした、すいません。
2,おじさんのツンデレ台詞が気持ち悪かったので変えました。
美術の教科書のサンプルで描かれるビルの様な無機質な建物と白いタイルが床一面に広がる白黒の世界で私は……ワタシハ……4日間近くをスゴシタと思う……。
最初はミシラヌセカイにミセラレテ、ココロオドラサレテイタケド。私よりも先にいたデッサンドールの様な容姿を持つ狂った地主達を見てからは、彼等の気配がナイ建物に逃げ込んでは何とか事なきを得ている。
「四日近くたってもお腹が空かなくて、体力切れが無いのは助かるけど……。攻略法が無いんだよねこのセカイー。はあ……オトウサン達、どうしてるかな。心配かけてるよね……。ウン?」
ふと物思いに耽っていた私は、自分がいる4階立ての建物の窓の外が何やら騒がしいことに気付かされる。どうやらワタシの様にこのセカイに連れてこられた人達の様で、若い男女一組が後ろにいて工事現場の作業着の様な制服を着ているオジサンが前を走ると言う列を組んだ三人組の様だ。
そして三人の後ろからは人間の形であったり、様々な動物の形状をしたドール達が追い掛けてきていて。三人は何とかして逃げきるために、私がいるビルと対面にあるビルとの間にある車が2台通れる程の通りを全速力で駆け抜けているのが見えた。
「ナンなんだよあいつらはぁー!? 何処までも追い掛けて来るじゃないか!! 大丈夫かい詩織姉?!」
茶髪でセミロングの白いシャツと青いジーパン姿の少年がしっかりと片手を握り、引っ張っている詩織と呼ばれた美人は。髪の毛がアニメや漫画等でしか御目にかかれない前髪がM字に分かれ、戦闘機の空気を取り込む部分に似ている事から名付けられた腰まである少し赤みがかったロングのインテークヘアーが印象的なライダースーツ姿の美女であった。
「私は大丈夫! それよりもそこの狭い路地に入ってやり過ごすわよ颯汰!!」
「ええっ?! 詩織姉、チョットマッテクダサイヨー!!?」
颯汰と呼ばれた少年が独特の高めで訛りがある声を残して建物と建物の間に逃れた二人は、ドール達からの追跡を振り切れた様だけど、先頭を走っていたオジサンは気付かずに走り続けて、大勢のドール達を引き寄せて行く。
ワタシハ、この場合逃走者がどうなるかと言う様々なフラグを知っている。
「ヒィィィ!!! 駄目だ、正面からも囲まれちまった!! お嬢ちゃん達早く逃げ……あれ、いない?」
今更になって、同行者に自分が囮にされていた事に気付かされるオジサン。次第に絶望がオジサンの表情に現れ、足が震えてしまい倒れ込んでしまう。
「ヒィエァアァ!? やっやめろ! こっちに来るんじゃない化け物どもが!!! 」
大声をあげて、追い払おうとするが。獲物を前にした彼等からすればその音はステーキがジューシィーな音をたてて焼ける心地よい音の様であり。よりいっそう、おじさんを囲う距離をジリジリと縮めていく。
「叔父さんが危ない、イソガナイト!!」
「アナタモオイデナサイ……アナタモオイデナサイ……」
「ワタシタチトイッショニ……ワタシタチトイッショニ……」
「ひぃ!! 俺に触るな、触るんじゃないこの化け物どもめ!! はっ、離してくれェ!!……ハナシ!!!」
周囲を囲まれ、身動きが取れなくなった叔父さんをドール達が手で揉みくちゃにしていく。あの行為は、彼等の持つ体質を相手に移す行為の様で、次第に、体が人形の様になっていく……。
ワタシモ、経験したからワカル。
だから、叔父さんがドールに成ってしまう前にワタシがタスケナイト!!
「ギィェェェ?!!」
「モグラァァァニャァァァ?!!」
「いやっふぅぅーーん!!!」
ワタシハ、ひたすらに叔父さんにまとわりつくドール達を手で掻き分けて行く。
やがて20体以上いたドール達はそれぞれの断末魔をあげながら建物に叩き付けられたり、遥か彼方に吹き飛ばされ。跪き、頭を抱えながら震えている叔父さんを残して私以外はイナクナッタ。
ワタシハ、叔父さんに安全を知らせるべくコエをカケル。
「もう大丈夫デスヨー。ドール達はイナクナリマシタカラー」
その声を聴いたからか、体を一瞬大きく叔父さんが揺らした後。叔父さんはゆっくりと顔をあげて、真っ青になってしまった顔を見せてくれたんだけど……。
「ひいぃぃぃ!!! 化物ぉぉ!!!!」
ワタシの姿を見て、ドール達から逃げていた時と同じ様に逃げ出していってしまいました。
ナゼダロウカ? と、疑問に思い首を傾げたワタシハ、建物に反射して映った自分の姿を見て納得しました。
何故ならワタシハ、ワタシハモウ……まともな人間の姿をシテハイナカッタカラ……。
「……真っ白なハダに、黒くクボンダ目。伸びまくって垂れ下がった髪の毛……。イヤー、井戸からハイアガッテキソウな容姿ダモンネー!! 仕方無いね!!! アハハハハ!!!」
こうやって堂々と誰かに見せられる姿デハ、モウアリマセンガ。私なりに何とかヤッテマス!!
「……きっと、良いことをしていれば。神様が見てくれているヨネ?」
そんな誰も答えてくれない何度目かの問い掛けを吐きつつ、ワタシハまた歩き出す。
きっと何とかなる。今までもそうだったから。
大変、更新が遅くなっていて申し訳ありません! モチベーションが上がらないことと、今回の章をどう纏めるかで悪戦苦闘しております。
月が変わる前にもう1話投稿出来ればと考えていますので、沢山の読んでくださっている皆様、もう暫し御時間をください。
いつもありがとうございます
※今月が30日まであると思っていたら。今日初めて職場に飾ってある2月のカレンダーを見て、今月が29日までしかないことに気付き。どう考えても今日中に20話を投稿することが出来ないことに気付かされ、青い顔をして絶望しながら職場から家に今帰宅しました……。
ずっと覗いていつ投稿されるかと気にしてくださっていた皆様に申し訳無いのですが、20話をしっかりと水曜日までに纏めて投稿致しますので。何とぞ、何とぞ御許しください。
※20話をかなり無理矢理かつ、突貫工事で余りに酷い内容で書いてしまい。今、改めて再編集させて頂いています。(失敗版は現在、活動報告内に反省の意味を込めて残しています)
読んでくださった大勢の皆様に謝罪させて頂きつつ。現在、私自身が日本食の生産工場で働いているのですが1月から3月が借り入れ時で、仕事だけで毎日が終われている状態であるため、更新する事がとても難しい状況にあります。
ですので重ねて申し訳無いのですが、今しばらくお時間をください。




