表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バトルステーツ・オンライン〜若き番のゲーマー、世界へ羽ばたく〜  作者: 騎士誠一郎
若き能ある番のふくろうよ、その爪を隠して頂を目指せ
30/37

EP30 なにわ人情ふくろう時雨 第3楽章

ついに始まった決勝戦!

お互いの意地とプライドが激突する中、東西文化の違いも激突している!?

レイナの韓流グルメの一言で、


「確かに。でも……近年のアンドロイド技術なら“普通に食べられる”ようになってるぞ?」


ジョージが何気なく言った一言に、

レイナの目が一瞬で輝いた。


「えっ、本当ですか!?」


「医療用人工臓器のフィードバックシステムを応用してね。

 食事データを“栄養・味覚・感情”として処理できるのさ。

 もはや“人間に近い”。」


「すごい……! 私もいつか大久保の韓国グルメ巡り……!」


レイナの夢は意外と庶民的だった。


「でも、今は試合ですよ、レイナちゃん」


「あっ、そうでした!」


二人は慌ててアリーナに視線を戻す。



---




「ワカモレたこ焼きは邪道!?」


「そんなアメリカンたこ焼き、うちら認めへんわ!

 てりたまたこ焼きも、正直アウトや!!」


フォーミンときりかは、なぜか“たこ焼きフレーバー論争”をしながら激戦を繰り広げる。


※関東以北のチェーン店が多種多様なたこ焼きを展開した結果、

大阪本場では激しい拒否反応が起きた――という文化的背景がある。


「豊洲金たこ、僕はお好みソース+からしマヨが定番ですね」


「ジョージさん、明太チーズも最高ですよ!」


二人の横には、スペシャルゲスト声優が座っていた。




その名は 月宮ななか。

アラフィフとは思えないカリスマ性と美貌を併せ持つ“美魔女声優”。


「そういえばレイナちゃんの声って、私をサンプリングしたんだよ?」


「はい! ななかさん、これからも大事に使います!」


「よろしくね~! ……あっ、残り2分半だって!」


場が一気に引き締まる。



---




フォーミンはロウリュウを構え、

きりかはルシファーを回転させ防御。


(ここでなんかボケたい!)


SNSで大喜利を研究しているフォーミンは、

脳内に閃光が走る。


「白桃と黄桃――人の意識で実る桃は?」


きりかは即座にツッ込む。


「そら“卒倒”やろ!!」


会場、大爆笑。


「アホか! 今は試合中やで!!」


その一瞬の隙。


「隙を見せたね!」


フォーミンの回し蹴りが炸裂。


「なっ……自分、テコンドーやってんのか!?」


「こう見えて5段ですッ!!」


美浦フォーミンは韓流アクション映画

『フォーチュンドラゴン・昏き森の眠り姫』に憧れ、

ふくろうスクール女子テコンドー部の創設者となった実力者。


VR戦闘でも武術経験がダイレクトに強さへ反映されるFDVRでは、その力は本物だ。


「リアル武術がここまで強いとは……!」


ジョージとレイナの実況が熱くなる。


「私の時代は韓流ブーム最前線だったしね~」


ハットグを食べながら語るななか。

だが試合はさらに激化する。



---


 極限の剣技がぶつかり合う。


「そっちの相方、えげつない武術や!?」


「努力の化け物なんだよ、アイツは!」


ヨシトとたまもは、互いの背景まで語り合いながらも斬り結ぶ。

剣撃の閃光がアリーナを何度も横切る。



---




「そういえば……酒粕メロン知ってるか?」


「ああ、幻のメロンやろ! ウチのオカンが食べたがって仕方ないやつ!」


「じゃ、この試合終わったら送っとくよ!」


「約束やで!」


二人は笑って、

直後に互いを全力で斬りかかった。



---


まもなく試合、残り1分!


「さぁ、みんな! 決勝戦は残り1分を切った!!」


「ここからが勝負……MAVアタックの発動タイミングが鍵です!」


実況席が熱を帯びる。


「私、この後は新曲リリースイベント!

 みんな来てね!」


ななかはしっかり宣伝も忘れない。


「このままだと……判定もありえますね」


「どちらも譲らない……!」


アリーナ全体が固唾を飲む。


決着の瞬間が――

いよいよ近づいてきた。


次回はいよいよ決着!

東西の決戦、その終結の瞬間を見逃すな!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ