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カッコイイ男って?

いつもありがとうございます。

 今回は『カッコよさ』の追及でございます。


 『腰抜け二丁拳銃』(1949年アメリカ)という、古い映画があります。

 政府の密命を帯びた凄腕の女ガンマン、カラミティ・ジェーンが、歯科医のピーターという男と偽装結婚して、武器密売団の陰謀を暴くという、コメディ・ウエスタン。


 この作品、ピーターという男は、カラミティ・ジェーンにべた惚れする、カッコ悪い臆病者として登場。自分が活躍していると勘違いしながら(実際にはカラミティ・ジェーンが活躍しているのだが)話は進むのですが、最後のシーンでは、大活躍。最初は完全に自らの任務を偽装するための駒としか見ていなかったジェーンが、本当に恋に落ちちゃうというお話です。


 このお話、カラミティ・ジェーンは最初からとてもカッコイイ。

 しかしです。カッコ悪いハズの、ピーターが、途中からすごくカッコイイのです。もっとも『オモシロカッコイイ』ってやつでございますが。

 

 何を持ってカッコイイと思うかは、人それぞれだとは思いますが、映画ならともかく、小説の場合、いくら美形だ美女だと書きこんだところで、そこで『キャー、カッコイイ!』とは、普通、思わないものです。

 前述の『腰抜け二丁拳銃』のピーターのカッコよさは、『ジェーンのために!』という、ある意味で身の程知らずな、愛の深さと思い込みと行動力です。


 さて。

 

 美形で、圧倒的に強い。金持ち。ヒロインにべた惚れで世界がヒロイン中心に回っているが、周囲に対しては腹黒。


 これ、女性ものでみる、最近の王子様典型でございますが。

 

 このタイプ、思うに、男性ウケはあまりよくないのではないでしょうか。

 いや、だって、男性だったら、感情移入どこでするの? という感じです。

 男のカッコよさは、肉体的な『強さ』が大切ではあります。しかし、ただ肉体的に強いだけでは、感情移入は生まれません。

 信念的な精神的な強さ、もしくは強くあろうと思うけれども、ままならない自分と戦うところがはいっていないと、男性から見れば『なんでも持っている嫌な奴』でしかないと思うのですね。ピーターのように、等身大の男性がベストとはいわないけれど、「信念と行動」が見えないといけないと思います。


 こうやって考えると、性差による、カッコイイの感覚の違いというのもあるとは思うのですが、小説の場合、やはり『行動』がすべての気がします。最近のファンタジーはちょっと絵的なカッコよさにとらわれすぎかな。

 エフェクトたっぷりの戦闘シーンもいいけどね。

 圧倒的な力の差がある戦闘より、ギリギリで勝つほうが、泥臭くともカッコイイと、私は思うのですが、根性論だけで戦う前時代の作品がいい、というわけでもないので、難しいところです。


綺麗なお姉さんより、カッコイイ男の方がバリエーションが多い、と思うのでありました。


訂正とお詫び。『腰抜け二丁拳銃』について。

歯科医ホープではなく、歯科医ピーターでした。

ホープは役者名(^^;


この作品、インディアンの描写がいわゆる『適切でない』古い映画のため、そのへん、ご了承を。

ついでに……見たのが20年くらいまえなので(汗)記憶が多少アヤシイ……

もし、ご期待はずれでしたら、ごめんなさい。

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