ファンタジーと剣
大地につき立った、大きな剣。
雨が降り、風が吹くとも、ただ、ひたすらに、「そのひと」が来るのを待つ。
エクスカリバーがもっとも有名かと思いますが、ファンタジーの『王道』、英雄の剣のイメージ。
かなり古いし、正確にはファンタジーでもないのですが、私の頭に浮かぶその光景は、『機甲界ガリアン』というアニメのエンディング画像。エンディング曲「星の一秒」という曲とセットです。
まあ、基本、剣が大地にぶっささっているだけの、ある意味では『手抜き』なエンディング。
でもねえ、これがすごく良かったのですよ。その絵がね。
もはや、知っている人は、そんなにいないでしょうが。
中世騎士もの風、ロボットアニメで、実はSFというオチだった作品ですが、一応製作スタッフもファンタジーを意識してつくったロボットアニメでした。
作品そのものについては、置いておくとして、その剣の画像が、もろヒロイック・ファンタジーなのですよ。
少なくとも、私は、「アーサー王物語」というアニメも見ているはずなのですが、なぜか、伝説の剣というと、その画像ばかり頭に浮かびます。
魔法剣といえば、ムアコックのエルリックサーガが有名ですよね。
『ストームブリンガー』は、かなり禍々しく、エルリックに苦しみと生命力をもたらすまさしく魔剣。
日本の作品で言えば、アルスラーン戦記の宝剣ルクナバード。
古くを言えば、八犬伝の名刀『村雨』も、私的には、しびれました。
とにかく、剣と、英雄はセット商品という気もします。
話は変わります。
私は、実は『曲刀』が好きであります。
一番、身近で見ることが出来るのが、日本刀だからかもしれません。
それこそ『国宝』クラスの日本刀は、まさに芸術。黒光りする鋼。波打つ波紋。吸いつくようにきらめく銀の刀身。
刃こぼれなんぞしていようものなら、恐怖で背中がぞくりとします。
いわゆる西洋風ファンタジーでよく登場するのは、長剣、幅広、両刃のバスタードソード。
これを筋肉隆々の戦士が力任せにぶん回す、のも、確かにカッコイイ。
でも、いわゆる、細マッチョの美形さんには、似合わない気がする(あくまでも私がそう思うだけ)
ブロードソード、もしくは、サーベル、であってほしい。
いや、エストック、レイピアという選択もありますが。
私個人の趣味で言えば、エストック、レイピアという細身の剣は、剣戟のスタイルが、想像しづらく、これらを自分の作品に書いたことはありません。
とにかく曲刀が好きなので、西洋剣としてなら、サーベルとか、シミターが好きですが、やっぱり、ファンタジー王道は、大地に突き刺さった剣のイメージが強い。そして、大地に突き刺さるなら、やっぱり、バスタードソード系であってほしいなあと思ったりもします。
日本刀で、同じように突き刺さっていたら……イメージするのは、ただの墓標。
刀剣のイメージはひとによるので、あくまで、私の主観ですけれども。
こうやってみると、私の趣向は80年代ですべて決まってしまったらしい……
三つ子の魂は百までとはよく言ったものだ。




