表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一般生徒Aの俺が学園のお嬢様達から好かれている。何で?  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/55

第52話 ノンデリ野郎には審判を

「お二人共、どうしたんですか?かなり待ってましたよ」


「ごめんごめん。腕に引っ付いてる溝口を引きずってきたから」


 お化け屋敷の中間地点で竹之内さんは待っていた。まあ正直な事を言うと俺達が話をしていたから遅くなったのもあるのだが。


「では行きましょう」


 竹之内さんは溝口とは反対側に回り俺と腕を組んだ。傍から見たら両腕で女子と腕を組んでいる状態だ。なんだこれは!?


「竹之内さんは怖くないんだから腕を組む必要ないよね?」


「いえ、お二人が遅いので引っ張っていこうと思いまして」


 竹之内さんはそう言うと直ぐにガンガン前に進みだした。前から竹之内さん、俺、溝口の三列になって歩くという形だ。


「行きますよ〜」


「お〜」


「ひいいいいいいい」


 とまあ、そんな事がありつつも何とかゴールに辿り着く。俺と溝口はぜえはあ言っていたが、竹之内さんは何故かピンピンしていた。俺達を引っ張っていたのに全然疲れていないだと。


「ちょっと気分悪いからトイレ行ってくる……」


「お、おう。一人で大丈夫か?」


「うん、緊張でお腹痛くなっただけだから……」


 溝口はヘロヘロとトイレに向かった。先程の竹之内さんとは真逆の形になった感じである。俺と竹之内さんはお化け屋敷前のベンチで溝口を待つ事にした。


「二人きりになりましたね♡」


「そうだね」


 何か似たようなやり取り、溝口ともしたな。女子って二人きりに何か思う所があるのか?


「で先程、お化け屋敷で何か話されてましたよね?」


「え?」


 まさか聞かれていたのか?お化け屋敷の中ってBGMやお化けの声はするけどそれ意外割と静かだから遠くまで聞こえちゃうのかもしれない。


「内容までは聞こえませんでしたが、私に内緒のお話ですか?」


「いやあ、そういう訳じゃないと思うけど」


 溝口からしたら竹之内さんが俺の事を好きだと思っているという話だ。俺からそれを竹之内さんに伝える気はない。恥ずかしすぎるだろ。君は俺の事好きなんでしょなんて言えるか!!


「まあ、かなりプライベートな事だというのは想像できますので聞かないでおきたいところですが……」


「ですが?」


 竹之内さんは渋い顔をして悩んでいるみたいだ。俺に尋ねるか悩んでいるのだろう。


「……、まあ良いです。ところで峻君」


「おう、今度はどうしたの?」


「今日、遊園地から帰る前に伝えたい事があるのですが……」


 竹之内さんも溝口と同じ事言いだしたな。


「溝口いないし、今じゃまずいの?」


「!?流石にここでは風情が……」


 風情ってなんだ?今、俺達はお化け屋敷前のベンチだし、ここではふさわしくないってことなのか。


「ま、まあ、竹之内さんが嫌なら無理強いはしないよ」


「そ、そうだと助かります。心の準備が出来ていません……」


 心の準備って何を告白されるの?実は人を殺めた事がありますとかか?


「全く、分かっていないという顔をされていますね……」


「ああ、全く予想がつかないな……」


「はあ、今日しない方が良い気がしてきました……」


 竹之内さんはそれは深いため息をした。そんな事をしていると溝口が戻ってきた。




 その後はアトラクションを周ったり、ご飯を食べたりしているうちに日が落ち始めた。確か、この遊園地って十八時閉園だったよな。スマホを見ると十七時を回ったくらいだ。


「閉園まで一時間ないけどどうする?」


「では最後にあれに乗りませんか?」


 竹之内さんは巨大観覧車を指さした。まあ、あれなら降りるくらいに閉園時間になるだろうし丁度良いかもしれないな。


「溝口もそれでいいか?」


「おっけ〜」


 俺達は観覧車の真下まで来る。見上げると五十メートルくらいだろうか。あまりの大きさに圧倒される。


「近くで見ると余計大きいな〜」


「やっぱりこういう所でされたいよね〜」


「ああ、聞いたことがありますよ。こういうシチュエーション憧れますよね」


 何か、竹之内さんと溝口で意気投合してるけど、何の話だ?


「ね〜。観覧車で告白なんてロマンチックだよね〜」


「ですね。こういう所でカップルがキスなどされるのでしょう?」


 二人はガールズトークでキャッキャしている。何の話かと思えば、観覧車で告白するとかそういう話かよ。


「でも観覧車って時間長いし、告白失敗したら地獄っていうよな」


 俺がそう呟いた瞬間、二人は俺の事を汚物を見るかのような目になっていた。え、また何かやっちゃいました?


「ノンデリ野郎こそ地獄に落ちたほうが良いんじゃない?」


「戸松君がそういうのに疎いのは知っていますが……、あまりに酷いです」


「大変申し訳ございませんでした」


 俺が水を指したのは間違い無いようなので平謝りをすることになった。

もしよろしければブクマや☆、いいね、感想いただけると幸いです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ