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一般生徒Aの俺が学園のお嬢様達から好かれている。何で?  作者:


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第46話 色々な意味でドキドキなお誘い

「誰が気になってる……」


「そう。あなたの周りにいる異性で一番気に入ってる人」


 聖美さんはニヤニヤと俺の返事を待っている。この人、俺の異性関係を聞くのがそんなに楽しいのか。そうはさせるか。


「みんなの事を俺が評価するなんて、そんな失礼な事したくないです」


「……」


 俺がそう断言すると、はあとため息をつきながら冷蔵庫を漁りだした。彼女が求めていた返答ではなかったのだろう。それくらいは俺でも気付く。


「別に評価じゃないよ。その中で好きな子いるのって普通の会話でしょ?」


「まあ、それは確かに」


 男女問わず、学生の間では盛んに話されている事だろう。それを大人のアナタがちょっかいを出すなと言いたいわけで。聖美さんは冷蔵庫から取り出したペットボトルを開けて口をつける。


「それに美帆の気持ち、気付かないフリをしていない?」


 俺はその言葉にドキッとしてしまう。竹之内さんの気持ち……。俺が見ないようにしている事。


「話は分からないけどさ〜。他の二人からもとかあるんじゃないの?」


「そ、そんな訳ないじゃないですか……」


 俺が慌てている様子を見て聖美さんは不敵な笑みを浮かべる。何かこの人の思い通りに誘導されていそうで何か嫌だ。


「ふ〜ん。まるっきり気付いていない訳でも無さそうだね」


「……」


 例え、そうだとしても俺達の問題なんだから放っておいて欲しい。この後、どうなるかなんて事は俺達次第だ。


「あ〜あ、私からはこれ以上言わない。流石に当人同士でどうするかって話だし」


「そ、そうですか」


 何か、勝手に話されて勝手に終わらされたな。ふと窓の外を見ると見覚えのある風景だった。


「あっ、俺の家この辺りなんで止めてもらえますか?」


「は〜い。絹枝、停められそうな所で下ろしてあげて」


 榊さんの下の名前って絹枝って名前なんだ。少し経った後に車が止まった。


「お二人共、今日はありがとうございました」


「は〜い。またお姉さんとデートしようね♡」


 聖美さんは窓から顔を出してウィンクをしてきた。俺が苦笑いを浮かべていると、すぐに車は動き出して去ってしまった。俺は向かい風に当てられながら家に帰った。



 次の日、登校して教室に入ろうとした時だった。急に俺の制服の袖が引っ張られる。


「ん?あ、竹之内さんか」


「峻君、ちょっと良いですか?」


 俺はコクっと頷く。竹之内さんは廊下の奥の方へ歩き出したのでそれについていく。恐らくだが溝口の話だということは分かった。


「昨日、話しました」


「え、あの後ってことは。電話か何かで?」


「いえ、部活終わりに直接伺いました」


 それって放課後、部活終わりまで待ってくれたということか。そこまですると思っていないのでビックリした。


「わざわざ、ごめん。そこまでさせるつもりは……」


「分かっています。私が居ても立っても居られなくて待ったのです」


 どうやら竹之内さんにとっても溝口の部活の事が気になったらしい。今となっては親友みたいな仲の良さだからか。


「それで辞める理由については」


「……、それは私の口から言えないです」


 どうやら竹之内さんには理由を伝えたらしい。しかし、それを俺には言えないとなると困るな。


「まあ俺に言えないのは最悪良いけど。部活の人達には伝えられそうかな?」


「それも……、難しいかもしれません。理由が理由なので」


 どうやら部活の人達にも言えない秘密なのか。それとも部活の人達が納得出来ない理由だからなのだろうか。


「でも溝口はこれからもこの学校にはいるんだから。フェンシング部と確執を生まない方が良いはずだ」


「ええ、ですがそれはやはり溝口さん次第です。それに今日部活の人達に伝えるそうですよ。何とかすると」


 二人でそこまで話がしてあるのであれば俺が出来る事はないだろう。結局、竹之内さん任せになってしまったな。


「俺、ホント役立たずでごめんな」


「それは良いんですけど。私達が何を考えているかは理解して欲しいなとは思いますね」


 俺は「ん?」と言いながら竹之内さんを見る。彼女は満面の笑みでこちらにプレッシャーをかけている。


「な、何か、すみません」


「分からないなら謝らなくて結構ですよ」


 口調は優しいが何処か怒気をはらんでいる気がするのは俺の気の所為ですかね。竹之内さんからゴゴゴと擬音が見えてくる。


「まあ、良いです。今度私と溝口さんの二人で遊園地に行こうと思っていまして峻君も参加決定です」


「俺の参加決定?ていうか太田さんは?」


「太田さんはその日、都合があるのでと言われて逃げられましたね」


 太田さんは何故逃げた。ていうかそれ俺も逃げたほうが良いやつじゃないのか。何か不穏な気配を感じる。


「断ろうとしても駄目です。峻君の予定に合わせますので」


 何か有無を言わせない物言いで正直怖い。


「それに溝口さんもその時になったら部活を辞める理由話してくれるかもしれませんよ」


 竹之内さんはそう言いながら不敵な笑みを浮かべる。

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