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ストレスを初体験

 以前に、ストレスを感じたことがない、という話をした。たぶん。

 生活パターンの変化もあって「ストレス」と思われるものを感じるようになった。


 僕の場合は、どうやら「時間に焦る」というのが一番のストレスになるらしい。というのも、最近期日に迫られるシーンが幾度かあった。そのたびに焦りを感じ、十分にタスクがこなせないことに不満を抱いていた。そういうことが何日か続くようになると、身体に異常が生じてきた。まずはじめに出た症状が、歯痛である。神経を抜いたはずの奥歯の銀歯がなぜか痛む。歯医者にいくと、「ストレスか体調不良かの原因で、銀歯の根元の神経が過敏になっている」とのこと。


 歯痛とともに、知らず知らずに歯をくいしばる症状も出てきた。ふと気が付いたときに、歯をくいしばって無意識に体が入っている。それが夜も続いているのか分からないが、その時期になると、いつもよりも1時間以上早くに起床するようになる。体は疲れているがしっかりと睡眠を取ることができない。どうやら、体が常にこわばっているようだ。


 と、こんな感じの症状が現れた。おそらく、こういう現象の原因として、一般的には「ストレス」があげられる。僕もどうやら、ストレスを感じているらしい。原因は、おそらく「焦る環境」であろう。その環境を変更することが重要だが、それとともに「ストレス発散」するのも重要だ。


 僕の場合、問題であるのが「ストレス発散」する方法が何も思い浮かばないことだ。というのも、周囲から耳にしてきた「ストレスなるもの」について、感じたことがないと豪語していた僕が、「ストレス発散方法」というものをもっているわけがない。

 よくストレス発散方法として耳にするのは、「運動」「カラオケ」「友達と遊ぶ」「サウナ」などである。しかし、僕からすれば、「運動」は疲れる、「カラオケ」ボックスで歌いたいと思わない、「サウナ」はただ暑い、「友達と遊ぶ」のは一種の気遣いが生じる。つまり、どれもストレス発散とはいえない。たしかに楽しいかもしれないが、楽しければストレスが発散するのだろうか。いや、もしかしたら、ストレス発散というのは、楽しみとともに「嫌なことを忘れる」ことが狙いなのかもしれない。つまり、忘れることがストレス解消なのか。


 もしそうだとすると、たしかに納得がいくところがある。「嫌なことは忘れろ」とよく聞く。「新しい恋を初めて、失恋を忘れろ」というのも同じパターンである。で、忘れるためにはどうすればいいか。簡単なのは、他の何かに集中する方法だ。嫌なことを「忘れよう、忘れよう」と念じたところ、余計に意識を働せて、忘れることができないから、何かに熱中してあえて忘れる。


 目下の僕の課題は、ストレス解消法、すなわち何か集中できるものを見つけることだ。ただ、それがなくて、結果としてストレスになるのではないか。いや、「何か面白いもの、何か集中してやりたくなるものはないか?」とあちこち探すこと自体が楽しくなって、ストレス解消になるのか。これっきりは、やってみないとわからないが、まずはそこから手をつけるしかないようだ。


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