表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『ドジっ娘女神を救え!固有スキル 勇者の影??』 天下を取った転生勝頼が今度は異世界へ  作者: Kくぼ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

99/154

ガッキー山

 カツヨリが宿に帰るとリコとムサシが待ち構えていた。


『遅い!何してた』


 2人して怒っている。正直には言えないので鍛冶屋での話を少し盛って説明した。


「この町は平和なんだ。せっかくドワーフがいるのに力を発揮できていないというか需要がない。王都に行けばSランク冒険者がいるらしいからたぶんいい武器もあるんだろうけど。で、当面の目標をガッキー山のレンドラ村にしたい」


「わしがギルドで得た情報も似たようなものだ。この町に長居する意味はない。王都に行くにも途中のガッキー山を通らねばならぬし、魔物が増えているという情報もあった」


「ガッキー山に神獣がいるらしいぞ、今度は猿のオリジンだ」


 リコが驚く。猿ってこの間強いのと戦ったよね、マジックモンキーとコング。両方ともBランクだったけど、あれのSランク?


「お兄ちゃん。コングの上の上の上くらい?」


「もっと上かもな。進化の過程を考えれば人間のオリジンでもあるのだし」


「えっ!猿って人間の元なの?」


「俺の元いた世界ではそう言われている。何万年もかけて進化していったってね」


「じゃあ獣人も猿からなの?」


 ありゃ?獣人てどうやって産まれたのだろう。ウサギと子供は作れないよな?こりゃ次にエリアルが出てきたら聞いてみよう。カツヨリはリコの質問を適当にごまかし、ムサシに聞いた。


「ムサシのその剣、利光と、政宗だっけ?鑑定させてくれない?なんか普通の剣だと魔力がうまく伝わらないみたいなんだ。この間の木刀は上手くいったのに違いがどこにあるか調べたいんだけど」


「この利光と政宗は我が兄弟。他人に触らせる訳にはいかぬ」


 そこにリコが、


「私が頼んでもダメ?取るわけじゃあないよ、あ、触んなきゃいいんだったらお兄ちゃん」


 そうだな。ムサシにテーブルの上に剣を置いてもらって、ルーペで覗いた。これなら触ってないから大丈夫だ。ちなみにリコの胸をルーペで見たらB80と出た。ヒョッヒョッヒョ!


<利光>


 所有者 ムサシ

 攻撃力+100 魔法剣 プラチナミスリル製 魔力吸収 素早さ+10 魔力攻撃力転換 魔力付与80% 製作者 利光の形見



<政宗>


 所有者 ムサシ


 攻撃力+100 魔法剣 レアメタル含有ミスリル製 魔力吸収 魔法反射 魔力攻撃力転換 魔力付与80% 特殊魔法発動 製作者 政宗の形見



「初めて聞く金属でできている。しかも魔法剣、なんたるチートな剣。すげーなこれ」


「この剣は友である。これだけの剣を作れるものはそうはいないであろう」


「ムサシ。ヤンギュー国にはこんな凄い剣を作れる人がたくさんいるのか?形見とあったが」


 ムサシは剣をしまって天を仰いでいる。そしてその目から涙が。えっ、まずい事聞いちゃったかな?ムサシは剣について話し始めた。


「ヤンギュー国の剣士は皆、魔法剣士だ。王都に生まれた士族の子は魔法剣の修行を行う。そこで選別されるのだ。剣の才能が少ない者は剣を製作する方へ回される。利光、政宗はわしの幼馴染で剣の才能もそこそこではあったのだが、手先が器用なところを買われ剣を作る側になった。その才能は素晴らしく、強力な魔物退治には必ずといってもいいほど、この2人の剣が使われた。ある日、王家に献上する剣をこの2人に競わせることになった。2人は仲が良く争いは好まなかったが、周りは違った。利光の方が、いや、政宗だと勝手に盛り上がっていた。2人は争うのではなく腕を競うという意味でお互いのベストを尽くしたのだが、その剣が盗まれた」


 まさかの展開。


「剣を盗んだのは、クサナギという名家だった。この2人が現れるまでは国1番の剣といえばクサナギだったのだがそれを妬んだのだ。利光と政宗はクサナギの家に乗り込み殺された。わしが駆け付けた時にはまだ息があったが、クサナギの家の者が襲いかかってきたのでそいつらを全員斬り殺したあとではもう虫の息だった。2人に各々の剣を握らせると、


『ムサシ。この剣はお前のものだ。俺と思って使ってくれ』


『そうだな、それがいい。今魂を込めた。この剣はお前しか扱えないだろう』


 そう言って息絶えた。王様へ事情を話すとそうかと言い、試しに剣を握ったが普通の剣だな、とわしにくれたのだ。わしが握ると刀身が光った。それ以来、わしはこの剣を友と思って使っている」


 剣に所有者って決められるのか?神秘の力、なんかかっこいいけど謂れを聞くとうーーんて感じ。


「ムサシ。プラチナミスリルってなんだ?」


「幻の素材と言われている金属だ。ヤンギュー国でも僅かしか取れない。魔法伝導率が高い。こっちの世界にはない金属のようだ」


「ふーん。レアメタル含有ミスリルは」


「それは初めて聞く。利光も政宗もプラチナミスリル製ではないのか?」


 カツヨリは鑑定結果をムサシへ伝えた。ムサシは少し考えてから、


「確かに利光と政宗ではクセが違う。魔力の流れ方もだ。そうか、政宗にはそういう効果があったのか。特殊魔法発動とはなんであろう。まだ使ったことがない」


「そのうちわかるだろう。剣に聞いてみるといい。何か答えてくれるかもしれないぞ。もしくは本当に必要な時に力を貸してくれるとかな」




 その後、それぞれの部屋に戻り爆睡後、翌朝ガッキー山へ向かった。ガッキー山へは街道が通っているが途中森を抜けなければならない。森の中は魔物が出るが街道には寄ってこないようだ。時々森の中で戦闘の気配があるので冒険者が活動しているのだろう。


「よく整備された街道だ。ドワーフって道作りも上手いのかな?」


 カツヨリが感心しながら独り言を言うが、誰も答えない。あれ?と2人をみると空を見ている。ガッキー山の方からなんか飛んできている。あ、あれは?






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ