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『ドジっ娘女神を救え!固有スキル 勇者の影??』 天下を取った転生勝頼が今度は異世界へ  作者: Kくぼ


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その頃リリィは

 リリィはエリスタン王女にすっかり気に入られ、城に導かれそのまま王に謁見する事になった。ラモス国の王にカツヨリ達と謁見する予定がなぜかマルス国の王に会うことになっている。ついこの間までただの田舎娘だったはずなのだが、王に謁見なんて、しかも1人でってどういう事?って感じで舞い上がっている。


「リリィ。落ち着いて。父は貴女にお礼が言いたいだけだから。別にとって食う訳じゃあないのですよ」


「そうは言っても王女様。私みたいなのが王様に会うなんてそれだけでご無礼では」


「貴女は私の命の恩人なのですよ。それにカインが貴女の強さを城で言いふらすからもう城内で大人気ですのよ。美人でスタイルが良くて、そして風のように素早く強いってね」


 リリィはあの騎士さん、今度会ったら許さない!と思いつつ支度をしていると迎えがきて王の待つ謁見の間に向かった。エリスタン王女は先に行ってしまったので道案内のお姉さんに連れられて。豪華な扉を衛兵?が開けると真っ赤な絨毯がひかれていて、正面奥に王様らしき人が見えた。その横にエリスタン王女、反対側に顔色の良くないエリスタンより年上に見える女性。この人が例の姉だろうか?

 手前に向かって両側にいかにも貴族って感じの人が並び、所々に衛兵がいる。衛兵は剣を持ってる。この国は鉄が取れるのね、カツヨリにいい剣でもプレゼン、いや、別れたばっかりじゃん。


 リリィは絨毯の上を進み定位置らしきところで膝まづき頭を下げた。


「面を上げよ」


 貴族らしい男の声で顔を上げると王がこっちを見て笑顔だ。あれ?なんかイメージ違うな。


「マルス国王のダスティンだ。エリスタンを助けてくれたそうだな。父として礼を言わせてもらう」


「リリィと申します。ラモス国のラキーヌ村から来ました。このような場にお招きいただきましてありがとうございます」


「我が国へようこそ。リリィ殿は武に優れているそうな。どうであろう。できればこの国に移住してエリスタンの側にいてもらいたいのだが」


 いきなり何言ってるの、この王様?どこの馬の骨かもわからない小娘を信用しすぎでしょ。


「大変に有難いお言葉なのですが、私にも旅の目的があります。それまでの間でよろしければ。ですが、私を信用しすぎではありませんか?」


「勇者カツヨリの友人と聞いたが。それが信用に値せぬと申すのか?」


 そこに偉そうな貴族が口を挟む。


「王様。勇者カツヨリなどとお戯れを。勇者伝説は500年前の出来事。今の時代にたまたま同じ名前の者がいただけではありませんか?確かにエリスタン王女をお護りいただいたお礼は必要でしょうが、ただの小娘に何もそこまで」


「ゲルマー伯爵、失礼であろう。それにお前にはわからん事だ。口を挟むでない。のう、リリィ殿。どうであろうか?」


 ふうん、あれが例のゲルマー伯爵ね。顔はいいけど性格悪そう。ここは、えーと何だっけ?カツヨリ風に言うと、そうジャブ打ってみるか、だ。


「王女からそこまでお聞きですか。確かに私はカツヨリと旅をしていました。ですのでカツヨリが迎えに来るまではこの国で生活をしようと考えていました。ですのでそれまでなら王女のお側にとも思いましたが、気が変わりました。王女のお側にいるのはできればご遠慮したいのですが」


「何故かな?」


「理由は2つあります。私は身分も低く、そちらの伯爵様に言う通りただの村の小娘です。それが王女様の護衛と言われても責任が取れません」


「そなたはただの小娘ではない。立派な戦士と聞いておるぞ。確かに責任は取れないだろうが、そなたに責任をとらす気はない。エリスタンがそなたを信頼しているのだよ。なので気にすることはないぞ」


「もう1つの理由は………」


 リリィは言葉に詰まった。ここで言っていいのか?エリスタンを見ると強く頷いている。


「王様。王様はエリスタン王女を襲ったのが誰か知っていますか?」


「わからん。突然襲われたとしか聞いておらん。リリィ殿はご存知なのか?」


 リリィはゲルマー伯爵を一目見てから、


「黒幕はわかりませんが、盗賊団ゼックマンでした。何か大きな物が隠れていると感じました。エリスタン王女は狙われています。私ではなくもっと王様の信頼できる人達で護衛をするべきです」


「ゼックマンか。ゲルマーよ。盗賊団壊滅を命じた筈だがどうなっておる?」


「はっ。軍を上げて討伐準備をして『遅い!』」


 王が上から被せて叫んだ。


「余はすぐに壊滅せよと命じた筈だが」


「ですが、ゼックンとの関係を拗らすと彼らを敵に回す事になります。彼らとの関係は保ちつつ盗賊団のみを壊滅させる作戦を進めております」


 エリスタンとリリィはお互いに顔を見た。2人ともえっという顔をしている。鬼族と繋がってるのは王とゲルマー伯爵の間では普通のことみたい。で、王は鬼族毎叩き潰すつもりなのかも?でも、エリスタンの予想ではゲルマー伯爵がエリスタンを亡き者にして王家を乗っ取る作戦を取ってる。つまり鬼族と組んで国を乗っ取るつもりだ。それを阻止するのに王がゲルマー伯爵に盗賊団の壊滅を命じるって間違ってるじゃん。


 こりゃまずいですね。カツヨリ、はいない。いやカツヨリを頼ってばかりじゃダメだ。リコはもともとポジティブシンキングができる。村から飛び出したのもそれがいい方向につながると信じて、考えて実行に移した。そのおかげで強くなり王にも謁見するまでになった。ここは、


「王様。エリスタン王女の護衛の件、お受けいたします。そのかわり、王様とエリスタン王女と3人でお話しできる場を設けていただけないでしょうか?」





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