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『ドジっ娘女神を救え!固有スキル 勇者の影??』 天下を取った転生勝頼が今度は異世界へ  作者: Kくぼ


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For now

「ムサシによると救世主はどこから現れるかはわからないそうだ。だが、ヤンギュー家の人には不思議な力がある。特に女性には聖なる力が宿り聖魔法を使えるという。ヤンギュー国誕生も500年前だというし何かこの世界と因果関係があるとしか思えん。この世界と表現したが、ムサシの話だとヤンギュー国へは行く事が出来ず別の世界にあるのではないかという」


 ムサシが説明を受けて話しだす。


「わしはこの国に転移した後、3カ国を周りヤンギュー国へ戻る方法を探した。だが手掛かりさえ見つけることができなかった。そしてこの国でオードリー伯爵と出会ったのだ。伯爵はこの国の王を支えるお役目を、それこそ汚れ仕事も請け負いつつ国の平和を守ってこられたお方だ。この国の伝説や歴史にも詳しかった。それでヤンギュー国の事を話したのだ」


「ムサシの話は刺激的だった。我々が知らない国があり、聖なる力を持つ王族、さらに救世主伝説まであるという。魔族が再び現れた今、そう今こそが救世主が現れる時なのであろう。では私の役目はなんだ?国、いや世界の危機に何が出来るのか?そんな時、アキールの町に勇者もどきが現れ、しかもヤンギュー国から来たという。偵察隊をアキールに出した。リコという娘が類稀なる魔法使いだという。ムサシがそれを聞いて姫だと言い出した。間違いないのかと問うと、王家の指輪がはまれば証明できるというのだ。そこでまずリコ姫に指輪を付けさせる作戦を考えた」


 カツヨリが割り込んだ。


「オードリー伯爵は王に近いのですよね。俺達は王への謁見が予定されていました。普通にその後で話ができたのではないですか?」


「鋭いな。本当に勇者、いや救世主なのかも知れんな。理由は2つある。私は王にヤンギュー国の報告をしていない。もう1つはカイマックスだ。カイマックスがカツヨリ殿への復讐をなんとしてでもやると意気込んでいた」


「それで、カイマックスを葬って、リコを誘拐して、か。俺がカイマックスに敗れれば救世主ではないと判断して、カイマックスを葬る力があれば救世主か。試されたんだな。話はわかりましたが、面白くないですね。で、俺達をどうするんです?」


「どうもこうも私に君達をどうこうする力はないよ。ムサシも私ではなくリコ姫に仕えるようだし。それに私の目的は救世主の支援だ。まあ家は燃えてしまったし大したおもてなしはできないのだがね。実はこの火事の調査に自警団が動いていてね。昨日はギルドの方達の助けで多くの者が助かったのだが、まあ大事件扱いになっている。私から王へ報告するよう言われているんだ。そこでお願いがあるのだが」


「王へ一緒に会ってくれって言うんでしょ?お断りします」


 カツヨリはこの国の王、そしてオードリー伯爵を信用していない。王には会ったことはないが、町を見れば政治がわかる。王はあまり民の事を理解できていないようだ。オードリー伯爵は誘拐犯のボスだ。これっぽっちの話で信用するほどカツヨリは甘ちゃんではない。すると今まで黙って聞いていたレイラが、


「カツヨリ。王はカツヨリに会えるのを楽しみにしているの。王家にしか伝わっていない勇者伝説もあって調べてくれているのよ。きっと何か参考になる事があるわ。いい、聞いて。あなたは確かに強い。でも周りの助けがなければこの先に進むのは難しいわ。いくら強くたって支援がなければ」


 カツヨリは最後まで聞かずに、


「ああ、わかったわかった。ギルドにもそこのサンディさんにも恩があるし、確かに支援なしで戦争はできない。ここは折れるよ。だが、俺達に危害を加えた事は忘れないし、次にあれば例え王であっても許さない」


「お兄ちゃん落ち着いて。私はひどい目には合ってない。攫われはしたけど危害を加えないよう気を遣ってもらっていたわ。確かにオードリー伯爵のやり方は頭にくるけど、結果盗賊が滅んだだけよ。そういう風に考えればいいんじゃない?」


「リコ、忘れてないか?変な腕輪付けられて魔力が吸い取られただろう。あれはひどい目じゃないのか?あ、そうか」


 カツヨリはオードリー伯爵邸を燃やしてしまった事を思い出した。不可抗力とはいえ、この事件の原因はカツヨリにもある。カツヨリは王に会うことにしたが、その前に



「サンディさん。王に会う前にセーラさんに会いたいんだ。ミューラさんが絶対に会えって言ってたから」


 カツヨリ達はエルフのセーラのところへ行こうとするとぞろぞろ後をついてくる。


「悪いが、サンディさんだけにしてくれ。後はとりあえずまだ信用できないから。特にムサシさん、俺はあんたがリコに仕えるのを認めない。リコが良いというまでだ」


 リコは複雑だった。自分がお姫様でヤンギュー国の事を知っている者がいて、しかもそれがそこそこ強くて仕えたいとか。どっちにしても色々と情報が多すぎて整理しないと。お兄ちゃんもなんかおかしいし。こんな時にリリィがいれば。



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