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『ドジっ娘女神を救え!固有スキル 勇者の影??』 天下を取った転生勝頼が今度は異世界へ  作者: Kくぼ


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カツヨリ達その4

 カツヨリ達はダンジョンをどんどん進んでいた。途中水場を見つけたのでカツヨリとリリィが水筒に残っていた水を飲み回復した後、水筒に水を補充した。リコが、


「今何時だろう。結構戦ったよね、眠くなってきたよ。どこかで休もう」


「そうだな。だが水場は魔物が来そうだからちょっと離れよう。腹も減ったし今晩は野宿だな」


 カツヨリは少し歩いたところの獣道から離れたところにテントを立てた。火を起こしアイテムボックスに入れていた肉と野菜を出し肉野菜炒めを作り始めた。


「美味しそうな匂い。カツヨリは何でも出来るのね。お嫁に行っていい?」


「リリィ、だめ。お兄ちゃんは私のお兄ちゃんなんだからね」


「兄妹は結婚できないんだよ、知ってる?」


 勝ち誇ったようにリリィが胸を張る。ところがリコはドヤ顔で、


「お兄ちゃんと私は血が繋がってないんだよ。だからだいじょうぶい」


 と、Vサインを出す。


『ええーーーーーー!!』


 カツヨリとリリィがハモって叫んだ。そうか、血の繋がらない妹か。あ、あれ?前にもこんな事あったような?前世での信勝と茶々だな。まあいいか。


「リコ。それって本当の話?」


「そうだよ。お兄ちゃんは捨て子だったんだって。覚えてないんだね。だから私とも結婚できるよ、ウッフン」


 急に色っぽいポーズをするリコを見て負けじとリリィがセクシーポーズをしている。いやいやここダンジョンだから。こんなところでやって魔物に襲われたらって、いいからもう、今は色気より食欲だわさ。食事を終え交代で睡眠をとる。こういう時少人数パーティーはきつい。ダンジョンを複数パーティーで攻略するのには意味があるのだ。



 魔物による夜襲はなく朝を迎え再びダンジョンを進み始める。C、Dランクの魔物が多いがたまにBランクの魔物も出てくる。魔物の名前もランクもわからないから戦った感触での推測だけど。すでにこの3人のコンビネーションはBランクの魔物を圧倒するようになっていた。ドロップアイテムも多く、効果がわからないがアクセサリー系はみんなで適当に身につけている。なんとなく素早さが上がったり魔力が上がったりしている気がするが確かではない。



 1週間が過ぎ、10日が過ぎた。カツヨリとリリィは投げる武器にも魔力を纏わせられるようになっていた。これが結構なチート能力でCランクくらいだと身体を突き抜ける。短剣投げて胴を突き抜けるのだからかえって回収が大変になったりする。もちろんMPを使うので乱発はできないが。

 

最初の転送した階層からやっと10階層目に来た。途中迷子になったり、リリィとリコがMP切れになったり色々あったけどなんとかたどり着いた。確かギルドの人が10階層にボスがいるっていってたよね。ぼちぼち食料も寂しくなってきたからここいらで帰りたいけどどうなる事か?


 10階層はいきなり広場になっていてその先に大きな扉が見えた。ほかに魔物はいないようだ。あそこの中がボス部屋かな?このままボス部屋に入ろうかと思った時、


「ん?何だお前、カツヨリに似てるな。年はだいぶ若いが」


 突然話しかけられた。振り向くとそこのは異形の人型というか魔族らしき奴が立っていた。


「そう驚くな。驚いたのはこっちもだから。俺はギドラという。魔族四天王のギーリー様の配下だ。このダンジョンを見張っているのさ」


「魔族四天王?そんなのがいるのか?」


「ふーむ、貴様ら人間には伝わっていないのか?勇者カツヨリが倒した事になっている魔王と四天王の事を」


「倒した事になっているとはどういう意味だ?」


「俺は名乗ったぞ」


 魔族って礼儀正しいのね。こっちも名乗れってことね。


「そうか。すまない。俺はカツヨリという。こっちがリリィで、こっちがリコだ。ラキーヌ村近くのダンジョンにいたら青い光があってここに飛ばされたんだ。さっさとここを出て帰りたいのだが帰り道を知らないか?」


「そうか。帰りたいのか。その前にカツヨリと言ったな。出身はどこだ?」


 ギドラは不思議だった。勇者カツヨリに似ていて名前までカツヨリというこの男、それにここまでたどり着く人間がいる事がだ。この上の階層にはAランクやBランクの魔物が出る。ギドラでさえ単独でAランクの魔物を倒すのは厳しい。幸い魔族には自分より強くなければ魔物を従える事が出来る能力があるので周りの魔物を従えればAランクとはいえなんとかできる。やばければ逃げればいいし。だがこの3人は上層から来たという。


 カツヨリは、


「リコ。俺達の国はなんて名前だっけ?」


「ヤンギュー国よ、お兄ちゃん」


 ギドラはヤンギュー国を知らなかった。


「ふうん、知らない国の名だ。で、お前達は上から来たのだな?強い魔物がたくさんいたはずだがどうやってここまで来れたのだ?」


「なんとか倒して進んできました。ここの魔物は強いですよね。早く逃げ出したいのだが出口はないのですか?それと先程の勇者が倒した事になっているという意味を教えてください」


 カツヨリは敬語で話しかけた。魔族からの情報が欲しかったので下手に出たのだ。


「出口も意味も教える義理はねえな。お前達にはこのダンジョンの餌になってもらう。上の階層にも大勢来ているようだがそいつらも一緒にな」


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