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『ドジっ娘女神を救え!固有スキル 勇者の影??』 天下を取った転生勝頼が今度は異世界へ  作者: Kくぼ


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バトル

 3人は宿に戻って情報を整理することにした。突拍子もない話で驚かなかったのは、まあ今まで色々な経験をしていて顔に出なかっただけで、内心は結構驚いていた。だって、勇者カツヨリが魔族だってばよ。ゼックスは父ゼックンからこの話を聞いてなく、3人とも初耳だった。


 リリィは、今のカツヨリと過去に存在した勇者カツヨリになんらかの関係があると思っている、そうでないと今のカツヨリの強さ、不思議さが説明できない。その秘密を知りたかった。


「さっきの話だと、勇者カツヨリは色々な事情を知っていそうよね。魔王を倒した勇者が魔王を復活させなければいけない何かがある。それと、私が知っているカツヨリとの関係も」


「リリィ。どうやらカツヨリに会った時の土産になりそうだな。あいつらはナッツピーに向かっているが本命はこっちだったのかもな」


 とゼックスがいうとローラが、


「いいえ、ゼックス。ナッツピーには旧魔王城があるわ。どっちが当たりかはまだ。それより私達で勝てるの?魔族四天王、いや勇者カツヨリに」


 ゼックスは父ゼックンから勇者カツヨリの話を聞いたことがある。魔法剣士で不思議な技を沢山使ったそうだ。父曰く、10回戦えば1回は勝てるかもくらい差があったらしい。まともに戦えば、と注釈が付いていたが。


「それってまともに戦うなって意味よね?」


 リリィが言うとゼックスが、


「手のうちがわからないのにまともに戦うな、か。まあ、今悩んでもわからんな。それより、ローラ。あの爺さん、クロックの相手だが」


「殺さなきゃいいんだろ?秘技は使わないよ。あれは対勇者戦に取っておく。まともに戦わなきゃいいんだよな」


 ローラには対勇者カツヨリ策があるようだった。まずはダンジョンに行ってから龍か、龍に行ってからダンジョンかで意見が別れた。龍を仲間にした方が確実にダンジョン攻略ができるという意見と、龍を敵に回す前にダンジョン攻略しようという意見だ。リリィは、


「龍は魔王を倒した仲間だったんだから今度も協力してくれるんじゃないの?」


 それに対しゼックスは


「甘い。鬼の俺だってカツヨリについたのは偶然だ。世代も変わって考え方も違う。それに国王が魔族についたくらいだ。龍が魔族についていてもおかしくはない。それに龍神がどうとか言っていたろ?まず龍神は向こう側だ。ならば龍は敵と見た方がいい」


 龍神というのが神獣の1匹なら戦って勝ち目はない。ローラがダンジョンを選び多数決で行き先が決まった。

 翌日、再び宿の前でクロックが待っていた。1人の女を連れている。犬獣人のようだ。


「回復役を連れてきた。こいつはミリアという。上級回復魔法の使い手だ。死んだら治せないが、それ以外なら大体はなんとかしてくれる」


「ミリアです。この爺ちゃんがなんかすいません」


「おい、人前で爺ちゃんと呼ぶなって言ってるだろ」


 ミリアは30歳くらいに見える。獣人の歳は見た目ではわからないがローラよりは年下だろう。クロックの話だと王位についていた時の部下の娘で縁があって可愛がっていたらしい。獣人には珍しく回復に特化していたので機会を見ては鍛えていたそうだ。それにしても元とはいえ王様を爺ちゃん呼ばわりするとは、なかなかだ。


 5人は町を出てしばらく歩き街道から外れた野っ原にいる。ゼックスが、


「クロック。あんたの相手はこのローラがする。殺さない程度にするって言ってたが、まあ死なないように気をつけな。回復役は貴重なのであんたが死んだらこのお姉さんは面倒みるよ」


「けっ!舐めんなよ。歳なんてただの数字じゃわい。見ておれ、獅子奮迅モード!」


 クロックが急に若返った。どうやら魔力を使って一時的に若返るようだ。と、ミリアが解説してくれた。面白い姉ちゃんだ、どっちの味方だか。ローラは普通に構えて、変化の道具を外した。ウサ耳が現れた。顔を見ると冷静に見える。怒りはすでにないと言っていたが本当のようだ。ただ、この勝負には勝つ、ウサギ獣人の方が強いと証明できれば十分だ。


 ローラが走り、仕掛ける。ローキックを連発するが防がれ、逆にキックをもらう。2度目の蹴り足を掴んでドラゴンスクリューで足を攻める。ところが、足を巻き込んで投げたはずがクロックは微動だにしない。焦ったローラは距離を取る。


「どうした?その程度か?」


「爺さんとは思えない力だな」


「獅子の力を舐めるなよ。確かにウサギ獣人は強い。戦闘に長けている。素早く、足を使った攻撃が上手い。だが、長所もあれば短所もあるのが世の常だ。力で勝る獅子の戦い方をしかと見よ。獅子雷撃拳!」


 クロックは両手に雷の魔力を纏わせ、左右のパンチを力任せに放ってきた。ローラは紙一重で避けるが腕から出る雷撃で身体が痺れてしまう。とっさに足を使い再び距離を取る。結構強い、殺す気でやれば勝てるが魔力をあまり使いたくない。どうするかと思っていたらクロックが息切れし始めた。


「なんだ、爺さん。時間制限付きかよ。もうヘロヘロじゃねえか」


「これで長持ちしたらそれこそおかしいだろう。短い時間なら戦える。どうだ、手伝ってはもらえないだろうか?」


 ローラがゼックスとリリィを見る。リリィはそれを見て、ミリアの回復魔法の威力を確認してから、一時的に仲間になるのを了承した。目指すはダンジョン、勇者カツヨリだ。



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