リコの想い
ジェネラルコングは前回と同じようにスキル 身体能力強化を使ってきた。10分間継続するブーストタイムだ。攻撃力、防御力共に上昇するが10分経過するとクールタイムに入り、逆に能力が低下してしまう。
前回と同じようにムサシも身体能力強化を使い、リコも同じように補助魔法を使う。
「セイントステータスアップ、続けて前回使ってないのいっくよー!ウィンドプレスストーム!」
聖魔法の味方全体のステータスを20%あげる補助魔法と魔族四天王グーリー戦で使ったオリジナル風魔法を放った。横向きの竜巻がジェネラルコングを襲うが避けられてしまう。ところが、
「やっぱね。いっけー!お兄ちゃんに教わった 追尾装置付きだと!だ」
避けられた竜巻がジェネラルコングを追いかける。ジェネラルコングの背後から風魔法が命中した。バリバリバリと音がしてジェネラルコングの防具と竜巻がぶつかっている。ムサシは宙を飛んだ。横方向には近づけないので上からの攻撃を試みたのだ。
「魔法剣、上から旋風!」
風魔法で加速された剣撃がジェネラルコングの脳天を襲うが、兜に防がれる、が兜が割れた。だが本体にダメージはないようでカウンターのパンチをくらい吹っ飛ぶ。
「ウィンドウォール、ヒール!」
吹っ飛んでくるムサシを風のクッションで受け止めようとするが突き抜けて山肌に激突してしまう。それを見越して放ったヒールで回復するムサシ。と、コングがその隙に、リコに狙いを定め猛スピードで迫りワンツーパンチを繰り出そうとした、その時
「ゴーリーアロー!」
ジェネラルコングの目前を矢が通り過ぎジェネラルコングは慌てて退く。カツヨリはジェネラルコングに近づきたいのだが、伝説龍王伍号機の巨大な図体では遅すぎてジェネラルコングの動きについていけない。仕方がないので遠距離攻撃で支援にまわっている。
「やっぱ降りた方がいいんじゃねえの。実質戦力になってないじゃん、俺」
ゴーリーアローを連発し、味方の立ち直りを助けたが満足できない。さっきムサシが兜を割っていた。明らかに攻撃力が上がっている。ムサシの攻撃は当たればダメージは入りそうだ。
「エクスファイヤーストーム!」
リコが火系の上級魔法を放つ。魔力を充分に練った強力版だ。炎の竜巻がジェネラルコングに襲いかかる。ジェネラルコングは腕で竜巻を払おうとしたが直前に回避行動に出たが間に合わない。左半身が火傷を負う。
「お、効いてるぞ。さすが魔法威力2倍」
そう、魔法威力2倍は単純に今の威力を2倍にする。元々人外の威力を持つリコの魔法をだ。Sクラスの魔物でも直撃すればダメージはを与えることができる。カツヨリは俺がいなくても勝てたりして、と甘い考えに一瞬至ったがすぐに思い直した。そんなわけないじゃんね。
ジェネラルコングはHP回復を持っている。火傷が徐々に治っていくのが見える。再び魔力を練り上げたリコが上級魔法を放つ。
「エクスファイヤーストーム、続けて真・ウィンドカッター!」
今度は炎の竜巻の中に高速で回転する風のヤイバを混ぜ込んだ攻撃力の塊のような魔法がジェネラルコングを襲う。今度は最初から回避行動に出たため難なく避けた。が、竜巻から炎を帯びた風のヤイバがジェネラルコングを襲う。ほとんどが防具に弾かれたが、両足にダメージを負ってしまう。それを見たカツヨリはチャンスと叫び、
「ゴーリーウィング!」
伝説龍王伍号機の背中から黒い翼が生えた。そして空中に浮かび上がりジェネラルコングの方へ飛んでいく。ムサシはリコの魔法が当たったあと、すぐさま二刀流でジェネラルコングを攻撃する。以前はダメージを与えられなかったが、今のムサシには攻撃力2倍がある。少しずつだが、ジェネラルコングのHP を削っていく。そこに空からカツヨリが攻撃を仕掛けた。
「ゴーリー天空斬り」
伝説龍王伍号機の剣は長さ3mの長剣だ。それが空からものすごい勢いで脳天を狙って振り下ろされる。頭にはすでに防具はなく剥き出しだ。ジェネラルコングはムサシの応対で避けきれず強化した両腕でなんとか受けるが、動きが止まってしまった。それを見逃すムサシではなかった。
「竜巻斬り!」
ムサシの魔法剣がジェネラルコングの片足を切り落とした。攻撃力2倍が効いている。動きが止まったジェネラルコングにとどめを刺そうとした時、
「待て!」
モンさんの声が響いた。
「強くなったなお前達。大したものだ。では約束通り質問に答えてやろう」
ジェネラルコングは自然回復後、バイバイと手を振りながら森へ戻っていった。切り落としたはずの足まで生えている。しかし伝説龍王伍号機の攻撃が防がれて、ムサシの剣で足が斬れるってちょっと納得いかないよね?こっちはスーパーロボットだぜ!どうやら全力で空からの攻撃を防御したのと、衝撃で足が止まってしまいムサシの剣の威力を逃せなかったためのようだ。直撃!ってやつだね。




