勇者装備かも?
カツヨリの操縦する伝説龍王伍号機は必殺技とも言える奥義Z斬りで、黒魔将軍グーリーの首を横に跳ね、そのまま斜めにグーリーの3つの顔を斬った。リコのホーリービームで焼け爛れ回復しつつあった2つの顔も見事に切り裂かれた。
「勝ったか!」
「ムサシ。それを言ったらダメなの。いい加減に学習しろよ」
黒魔将軍グーリーの首が元に戻ろうとしている。さて、力の源はっと。
「ゴーリーアイ!」
伝説龍王伍号機の目から金色の光が出て黒魔将軍グーリーを照らす。弱点を探す技だ。
「あった。ダンジョンコア。あれを外せば。ゴーリーウィング!ゴーリーウィングアタック!」
伝説龍王伍号機の背中に鋼鉄の羽が生えた。そのまま飛び上がり黒魔将軍グーリーに向かって飛び、鋼鉄の羽根で黒魔将軍グーリーの身体を真っ二つにした。ダンジョンコアも真っ二つに割れ、そこから魔源が噴き出した。魔源がボス部屋に広がったことで地面からアンデッドが生まれ始めようとしている。リコが慌てて聖魔法を使う。
「ホーリービックライト!」
白い光がボス部屋を照らし、アンデッド誕生を防いでいる。カツヨリはダンジョンコア割るとこうなるのか、魔源って回収できるのかな、と操縦席に語りかける。すると脳内にどうすればいいかが浮かび上がった。
「ようし、こっちのダンジョンコアに魔源を吸収する。ゴーリードレイン!」
伝説龍王伍号機は再び胸を張ると胸の扉がパカっと開いた。さっきとは逆回転に羽が回り始め魔源を吸い込み出した。カツヨリは操作パネルのエレルギーゲージらしき物を見つけた。40%くらいだったゲージがどんどん上がっていく。
「これってダンジョンコアの魔源保有量みたいなやつかな?おう、80%まで溜まったぞ。最初起動した時いくつだったんだろう。しまった見とけば良かった」
カツヨリが魔源を吸収した為かアンデッドは産まれてこなくなった。ボス部屋はシーンとしている。グーリーのいたところには黒い杖と鎧、剣が落ちている。カツヨリはそれらを回収するために
「ゴーリー・アウト」
と叫んで地上に立つ。なんかフラフラする。どうやらこいつの起動にはカツヨリの魔力も使っていたようだ。アイテムボックスに伝説龍王伍号機とグーリーの残骸アイテム?をしまってダンジョンを脱出した。
レンドラ村に戻った。ドワーフのレビンさんの家に行き、ゴーリーの死とマーリーの最後について話すとレビンさんは部屋の奥に引っ込んでしまった。
「ショックだったよな、やっぱり。まさか、マーリーさんが魔族につくなんてな」
「お兄ちゃん、ゴーリーは生きてるんじゃないの?」
「生きてるっていうのかな。この腕輪の中に魂だけ残ってるよ。あの巨大ロボットは俺をゴーリーの魂とダンジョンコアで動かしてるんだ」
レビンさんが戻ってきた。
「あ、これは俺の剣」
「そうじゃ。アダマンティウムで作った、名はカツヨリの剣。魔力電動率を極限まで上げ攻撃力も半端ないぞ。それとこっちがリコ姫の防具だ。この腕輪には魔力を溜めておくことができる。一気に放出する強攻撃にも魔力切れの時の予備にも使えるぞ。左右1つづつある。普段は魔力シールドが自動で張られダメージを削減する効果もある」
カツヨリは剣を手に取った。うん、しっくりくる。試しに魔力を少し流してみると、
「お兄ちゃん。その剣、光ってる」
これはいい。シュラウスの剣の半分の魔力で同じ位の威力になりそうだ。お代として金貨100枚と回収した武器防具を出した。
「お金は取っておいてください。作成費用です。それと、魔族四天王を倒した時に手に入れた物なのですが鑑定できませんか」
レビンは鑑定能力を持っている。グーリーの持ち物だから怪しそうだけど調べてもらいたかった。もしかしたら勇者装備かもしれないし。レビンはそれを聞いて鑑定を始めた。金貨には興味が無いようだったがこれからもお付き合いしたいからきちんとしておきたい。
「これは、カツヨリ様。大変な物ですぞ」
・闇の杖
魔王の杖。ダークルコン製。全ステータス2倍、闇属性があるものが持つと闇の結界が発動する(MP100必要)
・龍神の腕輪
オリハルコン製。魔法威力2倍。雷無効
・堕天使の腕輪
オリハルコン製。攻撃力2倍。毒無効
・武田の鎧(呪)
オリハルコン製。防御力、魔法防御力2倍。軍神の加護
「ちょっとちょっとちょっとちょっと、何何何何、なんでなんで」
「お兄ちゃんどうしたの?そんなに慌てて」
「いや、だって。そうだムサシ、ヤンギュー国に武田の話は残ってないか?」
「知らんぞ。その鎧の事か?呪われた防具ではないか」
本当だ。呪ってあるけど?
「恐らくマーリーが勇者素材を使って腕輪と鎧を作った、もしくはそれが昔の勇者ご一行の装備そのものかも知れません。呪われているのがいつからなのか?魔族はその鎧を装備していましたか?」
「ああ、してた。最初はグドラが。グドラを倒したら今度はグーリーが。あれ?サイズ違うじゃん?」
「サイズは自動調整機能が付いておりますので装着者に合わせて変わります。呪ですが、アンデッドが装備したから呪われたのか、元から呪われていたのかはわかりません。カツヨリ様、これはどうされますか?」
「呪を解くにはどうしたらいいですか!」
「なぜ呪われたかがわかれば解く方法もあります。ただ今のままでは溶かしてもう一度作ることもできません。呪いは強力ですので。ところでカツヨリ様。他にはありませんでしたか?」
「他?」
「勇者装備がどのくらいあったかは残されておりませんが、もう少し材料が多くても良さそうなので」
そういえばダンジョンの奥に入ってない。グーリー倒して帰ってきちゃったんだった。カツヨリ達はもう一回ダンジョンへ戻ってオリハルコンとアダマンティウムを回収した。
「武田の鎧かあ」




