表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神風VS  作者: 梶野カメムシ
【一幕】魚々島 洋 VS 松羽 烏京
37/96

【抄録】魚々島 洋 VS 松羽 烏京

抄録:抜き書き。

本作では、試合および物語のハイライトを指す。



                ▽▼▽▼▽



「オレの師匠は隻脚(カカシ)だぜ。

 片足で戦う方法くらい教わってる。下がってな、忍野」

「おまえに泳ぎ一つ教えられなかった、無能な師か」

「いや、まったくだぜ」

 烏京の横やりに、洋は白い歯をこぼす。

「あのジジイ、オレが泳げねえと見切るや、海を脅しの道具にしやがった。

 『魚々島は海で命を賭ける。おまえも船で命を賭けろ』つってよ。

 トラウマ抉られまくりで、もう一生泳げる気がしねえ」

 烏京は息を呑んだ。

 片足を潰され、勝ち目のない状況下で、継戦を選ぶ。

 そんな悲壮さは微塵もない。これから戦に出るような顔ではないか。

 シュルルル……ル。

 巻き戻る《鮫貝》の白線が、2メートルを余して止まった。

 掲げた洋の腕に(いざな)われ、頭上で回り始める。

 速度を上げる──唸りを上げる。


「魚々島を出る時、その師匠が言ったんだよ。

 『おまえは(おか)一番の魚々島になれ』ってな──」



                ▽▼▽▼▽



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ