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隣の席の彼女は今日もアホ可愛い  作者: 138ネコ


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第28話

 プールの休憩時間が終わり、準備体操を終えた駿介とこのは。

 50メートルプールは途中で足が付いたり、泳げない人は使用が禁止されている。

 なので、やや水深の浅い25メートルプールに二人は来ていた。


「そういえばこのは、その水着で泳いでも大丈夫なのか?」


「ん? 平気だよ?」


 このはが着ている水着は、白いフリルの着いたビキニとスカート。

 動きやすさを重視しつつ、露出が抑えられている。が泳ぐのに適しているかと言われると疑問視がある。

 泳いでる最中に脱げることはなさそうだが、泳げない奴が泳ぎづらそうな格好をするのはどうかと思う駿介。

 まぁ、本人が良いと言うならそれで良いだろうと、「そうか」と言って無理やり自分を納得させる。


「それで、このははどれくらい泳げるんだ?」


「クロールと平泳ぎが50メートル泳げるよ!」


「えっ、それじゃあ教える必要なくね?」


 泳ぎを教えて欲しいというから、てっきりカナヅチだと思っていた駿介。

 無い胸を張りながらドヤ顔で答えるこのはに、お前は何を言っているんだという顔を見せる。

 クロールや平泳ぎを教えるつもりだったのに、もしここでバタフライを教えてくれと言われたら流石に駿介でもお手上げである。


「それがさ、ボクの泳ぎ方じゃダメだって言うんだよ」


「ほう。とりあえず泳いでみてくれるか」


 なんとなくこの後の展開を察し、このはに泳ぐように促す。

 駿介に言われるままに、プールに入り、このはが泳ぎ始める。

 その泳ぎ方は、とても下手だった。駿介が思わず口を抑え笑いをこらえるほどに。

 本人は多分クロールのつもりなのだろうが、完全に犬かきになっている。

 顔を上げたまま、必死に泳ぐ姿は、まるでおぼれないようにもがき苦しんでいるように見えなくもない。


「お、おい。あの子おぼれてるんじゃないか?」


 駿介と同様に、周りの人間もおぼれてるようにしか見えないこのはの泳ぎを見て、指を差し声を上げる。

 流石にこれで監視員が来たら恥ずかしいどころではないので、急いでこのはに近づき、手を取り泳ぎを中断させる駿介。


「駿介。どうだった!?」


「あぁ……個性的だな!!」


「そ、そう?」


 褒められているのか、貶されているのか分からずこのはが眉を下げる。


「あぁ、個性的だ!!」


 なので、笑顔で親指を立てる駿介。

 そんな駿介に「うん」と笑顔でこのはが頷く。

 

「このはの泳ぎは個性的だから、周りに理解してもらえないだけだ。周りに理解させる泳ぎ方を覚えようか!」


「分かった!」


 まずはバタ足のやり方からだなと、駿介はこのはの手を取る。

 急に離したりしないでねと言いながら、このはが駿介の指示に従いながら、バタ足を始めた。

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― 新着の感想 ―
[一言] うちの子供も最初にプールに行ったときは「個性的」な泳ぎをしたなあ。まあ、個性的な泳ぎが認められるのは、小学生までだろうなあw
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